キャンプなどのアウトドアブームを受けて、クルマで寝泊まりする「車中泊」をする人が増えています。

　車中泊はどのようなクルマでも可能ですが、快適におこなうためには車内がフルフラットになって足を伸ばして寝られることが重視されており、“より平らにシートアレンジ”できる車種が好まれています。

　平らな車内で「車中泊が可能」ということをアピールする新型車も増えるなか、日産車のカスタマイズや架装手掛ける日産モータースポーツ＆カスタマイズ株式会社は、車内で寝ることを前提にした「マルチベッド」という仕様を複数のモデルに設定しています。

　そして今回、商用バン「NV200 バネット」の4WD車の一部改良にともない、「NV200 バネット マルチベッド」の仕様向上もおこなわれました。

　マルチに使えるベッドという意味が込められており、日常的には家族の送迎や通勤、買い物などに使用することはもちろん、車中泊やペットとの旅行、アウトドアや趣味の道具を積むといったさまざまな用途から、災害時の避難場所としても活用できるなど、何でも使えるクルマとして誕生しました。

　今回、NV200 バネット マルチベッドでは、従来のワゴン2列シート仕様（5ナンバー車）に加えて、バングレード（4ナンバー車）が新たに設定されました。

　バングレードはベッド幅をより広く使用できるのが特徴のひとつ。跳ね上げ収納式のベッドシステムを備えることにより、高い実用性と快適な休憩のためのスペースを同時に確保しています。

　さらに、バングレードでは2WDと4WDが選択でき、新設定された4WDはどのような路面状況にもフレキシブルに対応できキャンプなどでデコボコの道を通る際にも、安定感のある走りを実現。

　レジャーや車中泊を気軽に楽しめる“移動基地”のようなNV200 バネット マルチベッドで、アウトドアでよりいっそう快適に過ごせるでしょう。

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　ミニバンの「セレナ」と商用バンの「キャラバン」にもマルチベッドが設定されています。

「セレナ マルチベッド」は3列目シートを取り払った2列シート仕様とし、ベッド展開時は2列目シートをリクライニングして倒し、ベッドマットを敷き詰めると最長2150mm、幅1310mmというフルフラットの空間が広がります。

　また、キャラバン マルチベッドは折りたたみタイプのベッドを搭載し、さまざまなベッドアレンジが可能。

　脱着式テーブル付車も設定され、食事や作業を快適におこなえるようになっています。