イカツいだけが軽じゃない！ 周囲を笑顔にするカワイイ軽 3選

　かつて軽乗用車は、小柄で扱いやすく維持費も安く済むことから、女性のセカンドカー需要をメインに開発がすすめられ「かわいい」モデルも多く存在していました。
　
　しかしその後、室内空間を効率的に拡げたハイトワゴンやスーパーハイトワゴンタイプの普及に伴い、ファーストカー需要も獲得。老若男女に関わらず広く支持を集めたことで、その市場規模を格段に拡大させています。
　
　そんななかで従来から続く「かわいい」路線の軽も、いまでは男性ユーザーからの支持も集めています。女性のみならず男性からの人気も高い「かわいい軽」3選を紹介します。

●ダイハツ「ムーヴ キャンバス」

　ダイハツは2022年7月、軽乗用車「ムーヴ キャンバス」をおよそ6年ぶりにフルモデルチェンジしました。

　2代目となる新型は、丸目のヘッドライトを中心としたかわいらしいスタイリングや、パステル調のレトロな2トーンカラーなど、好評だった初代ムーヴ キャンバスのイメージをそのまま継承しています。

　ハイトワゴン系では珍しかった後席スライドドアについても、もちろん新型にも引き続き備わっています。

　ただし時代の変化とともに、新型では「女性向け」「女性ユーザーをターゲットに」といった従来型でおこなわれていた訴求は姿を変え、幅広いユーザーへアピールされるようになりました。

　そのため新型では、従来路線を継承したパステル2トーンカラーのムーヴ キャンバス「ストライプス」に加え、シックなモノトーンでシンプルにキメたムーヴ キャンバス「セオリー」の2タイプがラインナップされています。

　初代にはなかった高出力なターボエンジン車も追加され、選択肢はさらに広げられました。

　消費税込み価格はストライプス、セオリーともに、149万6000円から191万9500円まで。同グレード同士で価格も同一という設定も面白いところで、純粋に好みで選んで欲しいとする開発者の意図も伝わってきます。

●ホンダ「N-ONE」

　ホンダの軽ハイトワゴン「N-ONE（エヌワン）」は、ホンダの新生軽自動車「N」シリーズの第三弾として、2012年11月に初代モデルが登場しました。

　ホンダが1967年に発売した同社初の軽乗用車「N360」のデザインをモチーフに、丸いヘッドライトを基調としたデザインを特徴としています。

　しかし「カワイイ」を強調した甘い雰囲気はグッと抑え、シンプルなスタイルとしたことで当初から男女関わらず幅広い層からの支持を集めました。

　現行型は、2020年11月にフルモデルチェンジした2代目。プラットフォームを刷新し、動力性能や先進運転支援機能などのレベルを大幅にアップしたいっぽうで、外装の基本デザインは初代のスタイルをほぼそのまま踏襲したのが大きな特徴です。

　2代目には、軽自動車初となるFFターボ×6速MTモデルもターボエンジン車の「RS」に設定され、スポーツ走行を好む走り屋ユーザーにも訴求しています。

●スズキ「ワゴンR スマイル」

　ダイハツのムーヴキャンバスの好調ぶりを受け、スズキが2021年8月に真っ向勝負のライバル車として登場させたのが、ハイトワゴンに後席スライドドアを備えた「ワゴンR スマイル」です。

　スクエアなフォルムで空間効率を高め、軽とは思えない広い室内空間を確保したことで評判を得た歴代のワゴンRとは異なり、丸みを帯びたファニーな雰囲気の外観がワゴンR スマイルの特徴となっています。

　とはいえ空間効率は妥協せず、スライドドアのレールが車内側へ侵食することで室内の居住空間やドア開口部の高さが狭くなることを嫌い、ベースのワゴンRよりも車高は45mm高められているあたりにスズキのこだわりを感じさせます。

　なお2022年9月上旬現在、より高性能なターボエンジン車はなく、自然吸気エンジンのみの設定となります。

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　新型ムーヴキャンバスが2022年7月のフルモデルチェンジを機にターボエンジン車を追加して、ラインナップを大幅に拡充しています。今後ワゴンRスマイルにも、同様の設定追加が期待されるところです。