ライズ人気が波及!? 新型SUV「アティバ」がマレーシアで大ヒットの予感! 日本仕様との違いは
日本のコンパクトSUV市場で人気の1台としてトヨタ「ライズ」が挙げられますが、マレーシアで人気の高い新型「アティバ」とはどんな関係があるのでしょうか。
目標台数を大幅に上回る売れ行きを記録
マレーシアにおけるダイハツの自動車生産・販売の合弁会社であるプロドゥアは、2021年3月3日に同国で発売した新型SUV「アティバ」のこれまでの受注台数が、1万4574台を記録したと4月1日に発表しました。
また、同日までに4345台を納車したと発表。新型アティバの人気はプロドゥア車全体の登録台数も押し上げており、2021年2月が1万6583台だったのに対し、3月は2万4443台と約1.5倍を記録しています。
プロドゥアの社長兼CEO ダト・ザイナル・アビディン・アハマド氏は、新型アティバが2021年3月にマレーシア国内でもっとも売れたコンパクトSUVになったと説明し、「新型アティバがこのように好調なスタートを切り、目標としていた月産3000台を大幅に上回ることができたことを嬉しく思います」とコメントしています。
なお、現在直面している最大の課題は、世界的な半導体チップの不足だということです。
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新型アティバは、日本ではトヨタに「ライズ」としてOEM供給されているダイハツ「ロッキー」をベースに開発されたコンパクトSUVです。
ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」が海外展開される初のモデルとなります。
ボディサイズは全長4065mm×全幅1710mm×全高1635mmで、全長・全幅・全高のいずれもベースのロッキー/ライズ(全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm)よりわずかに大きいです。
フロントフェイスはロッキー/ライズと比べるとロッキー寄りのデザインですが、バンパーのデザインがロッキーとも異なります。
また、オリジナルのエアロパーツとして「ギアアップ」が展開されており、新型アティバに装着することでより押し出し感のあるフロントフェイスになります。
ほかにロッキー/ライズと新型アティバで異なるポイントとしては、2WDと4WDが選べるロッキーに対し新型アティバは2WDのみ、衝突被害軽減ブレーキ「スマートアシスト(現地名:アドバンスドセーフティアシスト)」が現地の交通事情に最適化されている点が挙げられます。
なお、新型アティバはプロドゥアの工場で生産されますが、エンジンやトランスミッションも含めてマレーシア製で、現地調達率は95%を達成しているということです。
ライズやロッキーは日本でも人気が高く、とくにライズはコンパクトSUVの単一車種としては2020年度に日本でもっとも販売台数の多いモデルとなりました。
日本での人気だけでなく、兄弟車種が海外においても人気を博しているといえるでしょう。
それではここでクイズです。
前出のダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」について、次の文章のうち当てはまらないものはどれでしょうか。
【1】設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用
【2】CASE対応を見据えた設計構想を織り込む
【3】スプリットギヤを組み込んだ新開発「D-CVT」を採用
【4】スマートアシスト機能に「レーザーレーダー」を追加
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正解は【4】です。
DNGAは、CASEへの技術対応とスピーディな商品ラインナップ拡充を両立するために「一括企画開発」の手法を取り入れ、サスペンションや骨格の部品配置をゼロベースで再構築したプラットフォームを新開発。
世界初となるスプリットギヤを用いた新技術を採用した新CVTや大幅改良したエンジンなどのパワートレインを含め、すべての機構を一新したことで、「走る」「曲がる」「止まる」といった基本性能が大きく向上しています。
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バンパーの形とフェンダー部分の張り出しで少しデカいのかな?リアはロッキーとほぼ同じ。全体的な感じはロッキーよりもかっこいいかも、、、。うらやましい、、、。な