2020年8月に、全国の小学生の子どもを持つ人に、夏休みの過ごし方について調査をおこなった結果、新型コロナウイルス感染症の影響による夏休みの短縮などもあり、例年とは違う過ごし方をした家庭が大半となりました。そして、GoToトラベルが全国一斉停止になるなど、新型コロナによる影響はいまも続いています。

　そこで、「おトクにマイカー 定額カルモくん」運営するナイル株式会社は、冬休みの過ごし方についてのインターネット調査を実施し、その結果を公開しました。

　調査期間は2020年11月21日から12月3日の8日間で、対象としたのは全国の小学生の子どもを持つ764人です。

　まず、子どもの冬休みには家族で旅行をするかを聞いた結果は、「旅行しない」が61.5％（470人）、「旅行する」が38.5％（294人）となりました。

　ナイル株式会社によると、この結果は夏休み期間におこなった同様の調査と、回答の割合がほとんど同じだといいます。

　次に、旅行しないと回答した人にその理由を聞いたところ、66.3％が「新型コロナ感染が怖いから」、「新型コロナ感染が拡大しているから」など、新型コロナを意識した回答でした。

　前述の夏休みの調査では、80％以上の人が新型コロナを意識して旅行しないと答えていたことと比べると、今回の調査では新型コロナ感染を気にして旅行をしないという人は減っているようです。

　一方で、「お金の余裕がないから」と答えた人の割合は11.4％となっており、これは夏休みの調査での4.3％を大きく上回る結果となりました。

　また、夏休みの調査時には無く、今回の調査で新しく出てきた回答では、「子どもの受験・塾があるから」という、この季節ならではの回答。「その他」には、「GoToトラベルが使えないから」や「家族の予定が合わないから」などの回答がありました。

　続いて、旅行すると回答した人に、旅行先は居住地の都道府県内、外のどちらかを聞いたところ、「都道府県外」が50.5％、「都道府県内」が49.5％という結果。夏休みの調査では、都道府県内が61.2％と、都道府県外の38.8％を上回っていたので、冬休みは夏休みよりも遠出をしようとしている人の割合が大きくなっているようです。

　さらに、旅行すると回答した294人に、メインとなる交通手段を聞いたところ、「自家用車」が42.8％と半分近くを占め、「飛行機」が28.3％、「電車」が16.6％、「バス」と「船」がいずれも4.2％という結果になりました。また、その他にはレンタカーやカーシェアなどの回答があり、これは夏休みの交通手段の割合ともほぼ同じです。

　続いて、旅行でのメインとなる交通手段として自家用車を選んだ人に理由を聞いたところ、「他人と会わずに済み、密が避けられるから」や「新型コロナの感染対策としてクルマは安心」など、約半数が「新型コロナ感染を避けたいから」という理由を挙げています。

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　前述のとおり、今回の調査が終了した11日後の2020年12月14日に菅首相はGoToトラベルの一時停止を発表。12月28日から1月11日の期間は全国で停止するほか、札幌市、大阪市、名古屋市、東京都の4都市を目的地とした旅行はすでに停止されています。

　新型コロナの新規感染者数が増加傾向にあるなか、調査をするタイミングが違えば、調査結果もまた異なるものになるかもしれません。