ある意味究極のスポーツカー!? モータースポーツベース車3選
いまも手に入るピュアスポーツカーとは!?
●マツダ「ロードスター NR-A」
マツダは1989年に発売された初代「ロードスター」(米名「MX-5 ミアータ」)の頃からアメリカでワンメイクレースを開催し、日本でも2002年から「ロードスターパーティレース」を通じて、幅広くレース活動をサポートしてきました。
そのナンバー付きパーティレースなどに出場するためのベース車が「ロードスター NR-A」です。
外観はスタンダードなロードスターを変わらず、装備もエントリーグレードの「S」に準拠しており、エアコンやパワーステアリング、オーディオなどの快適装備や先進安全技術も充実。
足まわりにはビルシュタイン製ダンパーを採用しリアスタビライザーが装着され、LSDや大径ブレーキ、ボディ剛性を高めるタワーバーの搭載など、走りに関わる部分は「RS」グレードと同等です。
エンジンは他グレードと同じ1.5リッター直列4気筒で、最高出力132馬力と変わらず、トランスミッションは6速MTのみ。
価格(消費税込)275万5500円と、Sグレードよりは15万円ほど高いですが、装備を考えると納得です。
さらにオプションで、ロールケージやバケットシートなど、競技用部品が設定されています。
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モータースポーツベース車はほかにも、マツダ「マツダ2 15MB」やトヨタ「GRヤリス RC」が販売されていますが、かつてはホンダや日産、三菱、スバルなど各社がラインナップしていました。
近年はスポーツモデルの減少や、メーカーが市販車ベースのモータースポーツへのサポートを縮小したことで、モータースポーツベース車は減っています。
さすがにエアコンレスのクルマは厳しいですが、装備が簡素化された軽量なモデルなどはスポーツドライビングには最適で、サーキット走行も気軽に楽しめますから、そうした車両が少なくなったのは寂しいところです。