実際に見た新型「ベンテイガ」はどうだった? ベントレーのSUVが5年ぶりに刷新!!
ラグジュアリーSUVの頂点に君臨するベントレー「ベンテイガ」が、刷新されることになった。英国クルー本社で新ベンテイガの姿を実際に見てきたモータージャーナリスト山崎元裕氏が、その第一印象をレポートする。
もはや「フライングスパー」のSUV版といいたくなる新型「ベンテイガ」
2015年に発表されて以来、ラグジュアリーSUVの頂点の定義を書き換えることを目標に、セグメントをリードしてきたベントレー「ベンテイガ」。
このこれまで合計で2万台以上が生産されてきたベンテイガが、新型へと生まれ変わった。
参考までにこの新型ベントレーは、「持続可能なラグジュアリー・モビリティの世界的リーダーになるための旅程である、新しいベントレーの事業戦略、ビヨンド100」のもとで発売される最初のモデルとなる。その意味でも世界から新型ベンテイガに集まる視線は熱く、そして厳しい。
新型コロナウイルスの影響が猛威を振るう直前、ベントレーの本社があるイングランドのクルーを訪ねていた私は、度々変わるそのスケジュールに困惑していた。
ベンテイガの専用ラインを持つ本社工場の取材も終えていたし、そこではジュネーブモーターショーに出品される予定だった「バカラル」にも直近で出会うことができた。
スケジュール表ではその後に、「ワールドプレミア」と書かれたセッションが用意されていたのだが、それがこの新型ベンテイガであるとは思いもしていなかった。当然のことながら、それがアンヴェールされた瞬間の驚き、そして感動は予想をはるかに超えたものだった。
新型ベンテイガで、まず注目しなければならないのは、驚くほどにダイナミックに姿を変化させたエクステリアだ。
実際にはその変化はフロントとリアのセクションに集中しているのだが、それが第3世代のコンチネンタルGTやフライングスパーにインスピレーションを得たものであることは間違いのないところである。それによってベントレーのデザインはよりブランド内でのデザインの統一性が図られ、現代のベントレーを象徴する姿カタチが整った。
まずはフロントセクションから、その変化を見ていこう。フロントグリルは大型化され、ベントレーがマトリクスグリルと呼ぶ、より網目を強調したデザインが採用されている。
左右のヘッドランプは消灯時にはクリスタル製品のような美しさを見せるが、点灯時には82個のLEDがその高い機能性で安全性をアシストする。ちなみにヘッドランプは、これまでより外側の30mm高い位置に移動しているという。
モードはタウン(48.3km/h以下)、カントリー(48km/hから98km/h)、モーターウェイ(98km/h以上)の3つ。照射範囲と距離が調節されるほか、対向車の眩しさを防ぐためにハイビームのままでも、常時82個のLEDは点灯と消灯を繰り返している。さらにワイパーアームには、22個のヒーター付きウオータージェットが装備され、冬季でも安全な走りを実現してくれる
環境モード値が良すぎるなと思い調べた。
燃費とCO2値だが、記事はWLTPとなっているが、実際はNEDCの値を持ってきているようだ。確認願います。(ベントレー英国のHPにはNEDC/WLTPの両方の値が記載されている)
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。