マツダ「CX-5」の売れ行きに異変!? ライバル「CX-30」登場で激変した販売状況とは

マツダ「CX-5」は現行モデルが2017年2月から販売されているミドルサイズSUVですが、これまでマツダ自身がCX-5と競合しそうなSUVを発売するたび、売れ行きに変動が起きており、販売台数に波がある状況でした。2019年10月には同じミドルサイズSUVのマツダ「CX-30」が登場しましたが、CX-5の売れ行きはどうなるのでしょうか。

「CX-5」のライバルはマツダのラインナップ内にあり?

 マツダ「CX-5」は同社のミドルサイズSUVとして、2012年からラインナップされているモデルです。現行モデルは2017年2月2日に発売され、全4車種で構成される同社のSUVラインナップのひとつを担っています。

 そんななか、CX-5の販売台数は時期によって変動が激しく、ときには1000台/月を割ってしまうこともあったというのですが、果たして以前より売れなくなっているのでしょうか。

マツダ「CX-5」
マツダ「CX-5」

 国産メーカーの登録車の販売台数を発表する日本自動車販売協会連合会によると、現行モデルのCX-5は2017年2月2日の発売後、同月は4121台、翌3月は9669台を販売し、順調な滑り出しでした。

 その後、同年4月から8月は2000台から3000台の間で推移しますが、発売から半年も経っていない2017年8月3日にCX-5は改良を受けます。マツダはほかのメーカーと比べて改良を細やかかつ高頻度におこなう傾向があり、CX-5も例外ではありません。

 この改良では、予防安全装備「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が全車へ標準装備化されたことで、安全性能が向上しました。そして改良後翌月の9月には、4555台の販売台数を記録しています。

 当初のCX-5の月販販売台数は、2400台/月という計画(目標)だったことから、この8月の改良によって、目標台数を大きく上回る規模まで回復させられたといえるでしょう。

 その後10月、11月は3000台以上の販売台数を記録したものの、12月には2091台と目標台数の水準を下回る結果となってしまいます。

 要因としては「改良から月日が経ったから」という影響も考えられるものの、同月14日にマツダから3列シートSUV「CX-8」が発売されたことも考えられます。

 CX-5は2列シートの設計となっていることから直接競合する訳ではないものの、CX-8はCX-5とほぼ同じ規模の2081台を販売。購入層がCX-8へ流れた可能性は否定できません。

※ ※ ※

 その後、CX-5は改良を受けた直後は販売台数を急激に伸ばし(2018年3月:9289台、同年11月:5193台)、その他の月は2000台から3000台ほどの販売台数に落ち着く月が増えていました。

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