SUV戦国時代どう戦う? マツダ4番目SUV「CX-30」の発売1か月はどうだったのか

マツダは、国内のSUVラインナップで4番目となる「CX-30」を2019年10月24日に発売しました。国内のSUV市場は、各社から多種多様な新型モデルが登場していますが、後発として登場したCX-30の初動販売はどうだったのでしょうか。

SUVの戦国時代、CX-30の勝算はいかに?

 世界的に続くSUVブームのなかで、マツダは新型クロスオーバーSUVの「CX-30」を2019年9月20日より予約を開始し、同年10月24日から発売しました。

 国内のSUV市場では、コンパクトからフルサイズまで、続々と新型モデルが登場。同時にマツダのSUVラインナップ内でも4番目となる新型「CX-30」の初動販売は、どうだったのでしょうか。

激化するSUV市場に後発として登場したマツダ「CX-30」
激化するSUV市場に後発として登場したマツダ「CX-30」

 マツダは、SUVのモデル名に「CX」という統一したものを使用しています。2019年11月時点では、グローバル市場で6モデルのSUVを販売し、車名順に「CX-3」、「CX-30」、「CX-4(中国など)」、「CX-5」、「CX-8」、「CX-9(北米など)」というラインナップです。

 また、過去には「CX-7」というモデルが存在したほか、東京モータショー2019ではマツダ初のEVとして「MX」を用いた「MX-30」を発表しています。

 国内市場では、CX-5(2012年)、CX-3(2015年)、CX-8(2017年)の順に発売し、2019年にCX-30を投入。一見、すでに3種類のSUVがラインナップされているため、「CX-30の市場投入は供給過多ではないか」という疑問の声もありました。

 しかし、CX-30を導入した経緯について、マツダは「お客さまのなかには、CX-5とCX-3の間となるサイズ感のSUVを希望する声があったほか、販売店からも同様に、販売モデルの隙間を埋めるモデルの要望がありました」と説明しています。

 なおCX-30は、クロスオーバーSUVとしての使い勝手の良さを徹底的に追求し、さまざまなシーンやニーズに応えられる室内の広さを実現しているようです。

 開発主査の佐賀尚人氏は、CX-30の開発背景について、次のように説明していました。

「ライフステージの変化に伴う『人生の転換期』では、家族構成や生活形態の変化からクルマ選びにおいてもニーズが変化していきます。

 そのなかで、多様なニーズを満たしながらも多くのお客さまの何気ない毎日が、主体的で創造性に溢れたものとなるような『世界観を広げるクロスオーバー』として開発しました」

※ ※ ※

 では、発売後の初動はどうだったのでしょうか。マツダは、CX-30の月間販売目標台数は2500台とし、2019年10月の販売台数を2516台(自販連では2525台)だと説明しています。初動の販売状況について、マツダの広報部は、次のように話します。

「10月の数字は、9月24日からの予約の一部などを合わせた数字です。CX-30の社内計画を上回る受注で好調に推移し、ガソリン車とディーゼル車はほぼ半々の割合となっています」

 実際に、CX-30を購入したユーザー属性では、マツダ車からの乗り換えが半数の50%、他銘柄は27%、新規・増車が23%という構成比となり、他銘柄においてはミドルセダン(ガソリン車/ハイブリッド車)やコンパクトハッチバックが多いようです。

 さらに、年代の傾向では、CX-5/CX-8ともに20代から40代に集中しているのに対して、CX-30は30代から60代と幅広い層のユーザーが購入していることが特徴です。

 CX-30が発売された10月は、消費税が10%になった影響もあり、国内の新車市場全体で販売台数が落ち込んでいます。SUV市場で人気のトヨタ「RAV4」は、4月の発売以降、月間6000台から8000台を維持していましたが、10月は3919台に激減しました。

 ほかの売れ筋SUV、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「C-HR」も10月の台数が2500台から2800台となっていることから、SUVモデルの後発として出てきたCX-30は、新車効果でも台数が低迷したSUVもあるなかでは、成功モデルといえるのかもしれません。

【画像】ライバル多すぎ! 最新SUVモデルを完全比較!

【知ってた?】SUVに興味ある人は見て! マツダの新SUVとは?

画像ギャラリー

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー