緊急自動車の色はどう決めてる? 赤や白黒を使う独自のルールとは
すべての緊急車両が規定の色でなくてもOK
保安基準では、救急車の車体の塗色はその他の緊急車両となるため白である必要があります。しかし、救急車の車体の塗色には、白のほかに赤や青などのラインが入っている場合もあります。
これは、保安基準の細目を定める告示には、「車体の塗色の大部分の塗色が前号に規定する塗色である場合は、前号の基準に適合するものとする」と記されており、救急車のように大部分が白であれば、違う塗色が部分的に使用されていても問題はありません。
また、パトカーも「警察車両」となるため、上記例外に含まれます。では、なぜパトカーは現在の白黒のデザインになったのでしょうか。
警察庁によると、1950年6月に初めて導入されたパトカーの塗色は白でしたが、当時の道路事情では車の汚れがひどくなることから、警視庁が黒色セダンを基本に米国のパトカーを参考にした白黒ツートンを採用。その後、1955年に全国のパトカーが白黒ツートンに統一されたとのことです。
緊急自動車は、事件や事故の際に急いで目的地に到達する必要があるため、ほかのクルマと区別できるような車体の塗色を採用しています。クルマで走行しているときにサイレンを聞いたら、速やかに道を譲るのもドライバーとしての務めです。
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【了】
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