トヨタ「観音開きSUV」が凄かった! “丸目ライト×白ルーフ”に「4リッターV6」搭載! “ウェットスーツのまま”座れる本格派「FJクルーザー」とは
丸目ライトと白いルーフ、左右の観音開きドアが目を引くトヨタ「FJクルーザー」。2010年に日本へ導入されたこの本格4WD車は、ウェットスーツのまま座れるシートなど、遊びに出かけたくなる装備も備えていました。
観音開きドアに“濡れても座れるシート”! 遊びを支えた工夫とは
トヨタ「FJクルーザー」は、個性的なスタイルに、アウトドアで使うための工夫を盛り込んだ本格4WD車でした。丸目ヘッドランプやホワイトルーフは、往年の「ランドクルーザーFJ40型」を思わせるデザインです。
開発コンセプトは「Rugged & Freedom ~すべてはクルマを楽しむために~」。2003年のデトロイトモーターショーでコンセプトカーとして披露され、2006年に北米で販売を開始しました。

日本での発売日は2010年12月4日です。海外で先に親しまれていたモデルを右ハンドル化し、灯火類なども変更して国内へ導入しました。
特徴的なのが、左右両側の観音開きドアです。前のドアは前側、後ろのドアは後ろ側を軸に開きます。2ドアクーペのような姿と、後席への乗り降りのしやすさを両立しようとした仕組みでした。
ただし、後ろのドアだけを開けることはできません。先に前のドアを開ける必要があり、一般的な4ドア車とは使い方が異なります。ドアには柱の役割を担うピラーを内蔵していました。
室内にも、遊びの道具としての工夫があります。シートには防水・撥水ファブリックを採用し、縫い目にも撥水加工を施しました。トヨタの運営するGAZOOでは、水着やウェットスーツのままでも座れると紹介されています。
フロアと荷室のカーペットにはラバー調素材を使い、屋外で使ったスポーツ用品などを積んで汚れても、掃除しやすくしています。ドアハンドルやシフトレバーノブ、4WDを切り替えるトランスファーノブも大型でした。
外から見て気になる3連ワイパーにも理由があります。角度を立てたフロントガラスで、広い範囲を拭き取るための装備でした。形に合わせて、見やすさや使いやすさも考えられていたのです。
4リッターV6と本格4WD! 発売当時は314万円から
ボディサイズは全長4635mm×全幅1905mm×全高1840mm、ホイールベースは2690mm。5人乗りで、生産は日野自動車の羽村工場が担当しました。
シャシーは「ランドクルーザープラド」から流用し、骨格には強度や耐久性を重視したフルフレーム構造を採用しています。駆動方式は、路面に合わせて2WDと4WDを選べるパートタイム4WDです。
日本仕様のエンジンは、4リッターV型6気筒の「1GR-FE型」ガソリンエンジン。最高出力276PS・最大トルク380Nmを発揮し、5速ATを組み合わせました。
発売当初はベース車のほか、「カラーパッケージ」と「オフロードパッケージ」を設定。価格は順に314万円、324万円、332万円でした(以下、価格は消費税込み)。
オフロードパッケージには、ビルシュタイン製のモノチューブショックアブソーバーとリヤデフロックを標準装備。後輪の片側がぬかるみなどで空転した際も、脱出を助ける装備を備えていました。
2012年7月の改良では、同パッケージにクロールコントロールを標準装備しました。エンジンとブレーキを自動制御して極低速走行を支え、ドライバーがハンドル操作に集中しやすくする機能です。
日本発売後の反響について、トヨタは2010年12月4日から2011年1月3日までの1か月で、約2100台を受注したと発表。好評点には、本格的な4WD走行性能と個性的なスタイリングを挙げています。
専用サイトで用品を組み合わせ、見積もりを試せる「MyFJ」も用意されました。販売店を通じて注文することで、自分好みの姿に仕立てられる仕組みです。
2017年10月16日には、特別仕様車「Final Edition」を発売しました。ベージュのボディやシート表皮、内外装のブラック加飾に加え、20インチアルミホイールやサイドステップなどを採用。価格は349万2720円でした。国内での販売は2018年1月まででした。
※ ※ ※
2026年5月14日には、ランドクルーザーの新シリーズとして「ランドクルーザーFJ」が登場しました。車名には「Freedom&Joy」の意味を込め、ラダーフレームと2.7リッターガソリンエンジン、6速ATを組み合わせています。
丸目ライトと白いルーフを眺めて楽しみ、海や山へ出かけたら汚れを気にせず使う。見た目の楽しさと、遊び道具としての実用性を同時に求めたところに、FJクルーザーの持ち味がありました。












































