約450万円!? 全幅1996mmの日産「シーマ」登場へ! COME BACK 平成なY33型カスタムモデル「貴魅者」日産京都自動車大学校の学生たちが製作中
2027年1月15日から2027年1月17日までの3日間で東京オートサロン2027が開催されます。さまざまなカスタムカーが展示されるですが、学生たちが作る“自動車専門学校”からも毎年驚きのカスタムカーが出展されます。今回は、日産自動車大学校が準備を進めている「貴魅者」を紹介します。
COME BACK 平成! 貴魅者
日産京都自動車大学校のカスタマイズ科10期生が、「Y33型シーマ」をベースにしたカスタム車両の製作を進めています。
掲げるコンセプトは「COME BACK 平成」。平成初期から中期にかけて広がったVIPカースタイルを、現代の技術で再構築する計画です。2026年10月23日に行われた進捗発表会では、デザインの狙いや想定するオーナー像に加え、エアロパーツの造形を中心とした製作の進捗も紹介されました。

車名は「貴魅者(たかびしゃ)」。ベースに選ばれたシーマ(Y33)は、「行動派のための最高級パーソナルサルーン」というコンセプトを持ち、車名の由来はスペイン語で「頂上」「頂点」「極み」を意味します。
製作チームは、平成のVIPスタイルを象徴する圧倒的な存在感を目指すうえで、このクルマが最も適していると判断しました。
貴魅者のターゲットカスタマーはVIPカーブームを経験した50代男性。20代の頃にシーマ(Y31)をVIPスタイルにカスタムして乗っていたような人物で、子どもたちが成長した今、再び若い頃のようなクルマに乗りたいと考えている、というストーリーです。
ターゲットの妻は、京都・嵐山にある老舗和菓子店の長女で、書道の先生という設定。妻の実家の和菓子店への敬意を込めて、羊羹を思わせる和の色合いを取り入れる考えです。
ボディサイズについて、は片側88mmのワイドフェンダーを設定し、全幅は1996mmとしています。全幅の数値には、Y33シーマの発売年である1996年を意識した意味も込められています。ロー&ワイドな姿勢を目指し、エアサスペンションを採用する計画です。
エクステリアは、平成当時のエッジの効いたエアロと、現代的な流麗さを組み合わせる方針。フェンダーを含むエアロパーツはフルオリジナルで製作し、メッキの深いリムや後付けのサンルーフも盛り込みます。
ボディカラーはパールのダークブラウンとガンメタリックのツートンを想定。懐かしいVIPスタイルを意識しながら、当時にはなかったパールやメタリックの表現を取り入れ、現代的な仕上がりを目指します。
内装は白とウッドを基調に、高級感を際立たせます。要所に黒を取り入れて全体を引き締めるほか、植毛塗装も用いられると言います。
貴魅者はコンプリートカーでの提供を考えているといい、一式で450万円(車両本体代を除く)となる想定です。
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製作は5月下旬にコンセプトを固め、6月に車両が届いてから本格化しました。まず、発泡ウレタンを使ってエアロの原型を作るため、車体の下地を整え、FRPを貼り、ウレタンを流し込む枠を段ボールで組み立てます。硬化後に枠を外し、ウレタンを削って全体の形を出したうえで、上からFRPを貼り、パーツの原型を作っていきます。
狙いは、見た目だけでなく寸法の精度にも妥協しないことです。チームはレーザーを使って寸法を確認し、FRPを貼った後もパーツごとに測定と調整を重ねています。パーツの誤差を1mm以下にする目標だと言います。
形を整えた後はパテを入れて面を仕上げますが、平面ではないフェンダーなどの曲面は削り出しが難しく、作業の課題になっているといいます。
平成の空気感をよみがえらせることと、現在の技術で精度を高めること。その2つを両立させながら、Y33シーマの新たな姿を形にしていく「貴魅者」。どのようなカスタムカーとなるのか楽しみです。
Writer: くるまのニュース編集部
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