トヨタ「ハイエース」より大きな「“新型”商用バン」発表! 全長5m超えのワイドボディに“6速MT&9速AT”設定! 10インチ画面&強化ブレーキ採用のルノー「トラフィック」仏国で登場
ルノーは2026年10月22日、商用バン「トラフィック」のディーゼル仕様を改良したと発表しました。快適性や安全性、デジタル装備を進化させたモデルですが、どのようなクルマなのでしょうか。
「ハイエース」より大きな商用バンが進化! 新装備も充実
フランスのルノーは2026年10月22日、商用バン「トラフィック(Trafic)」のディーゼル仕様に大幅改良を施したと発表しました。
今回の改良では、新たな電動パワーステアリングや強化されたブレーキシステムを採用するとともに、安全装備や室内のデジタル機能なども充実させています。

トラフィックは、1980年に初代モデルが登場したルノーの商用バンです。荷物を運ぶ商用車としてだけでなく、乗用車やレジャー向けモデルなども展開されており、欧州市場では幅広い用途で親しまれています。
これまでの累計生産台数は250万台以上に達しており、ルノーによると、フランスでは同クラスで販売台数1位、欧州全体でも2位を誇るモデルです。
現在のディーゼル仕様は、2014年に登場した第3世代モデルをベースとしています。フランス・ノルマンディー地方にあるサンドゥヴィル工場で生産され、広い室内空間と荷室を備えた実用的な商用車として展開されています。
外観は、大きなフロントウインドウや力強いフロントマスク、直線的なルーフラインが特徴です。荷室スペースを効率よく確保した箱型のボディに、ルノーらしいフロントデザインを組み合わせています。
ボディには全長の異なる「L1」と「L2」を設定。既存のL1H1仕様のボディサイズは全長5080mm×全幅1956mm×全高1971mmで、ホイールベースは3098mmです。
ちなみに、トヨタの商用ワンボックスバン「ハイエースバン」のワイドボディ・ミドルルーフ車は、全長4840mm×全幅1880mm×全高2105mmです。
比較すると、トラフィックのL1H1はハイエースより全長が240mm長く、全幅は76mm広い一方、全高は134mm低いサイズとなっています。
一方、ロングボディのL2H1は全長5480mm×全幅1956mm×全高1967mmとなり、さらに大きな荷室を確保。従来仕様の荷室容量はL1H1が5800リットル、L2H1が7800リットルで、大量の荷物や仕事で使う機材なども積み込めます。
パワートレインには、排気量1997ccの2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。フランス向けの既存仕様では、最高出力110馬力、130馬力、150馬力、170馬力の4種類が用意され、最大トルクは300Nmから380Nmを発揮します。
トランスミッションには6速MTと9速ATを設定。用途に応じて異なる出力や変速機を選べる構成となっています。
そして、今回の改良で注目されるのが走行性能に関わる装備の進化です。
新たに電動パワーステアリングを採用し、街中での走行や駐車時に必要なハンドル操作の力を軽減。ステアリングの応答性や直進安定性も見直し、市街地での取り回しやすさと高速走行時の安定感を両立させています。
ブレーキシステムも強化されました。フロントには2ピストン式キャリパーを採用し、ブレーキディスクのサイズを従来の296mm×28mmから320mm×30mmへ拡大。ルノーによると、ブレーキペダルを踏む力を抑えながら、制動力をより細かくコントロールできるようになったといいます。
安全装備では、ドライバーの注意状態を監視する新たなカメラを採用。さらに、バックカメラを全車に標準装備し、後退時の視認性や駐車のしやすさを向上させました。
外観では新しい17インチのスチールホイールを採用するほか、空力性能に配慮したホイールカバーも設定されています。
室内も今回の改良で進化しており、トラフィック バンには耐摩耗性を高めたダークグレーのファブリックシートを採用。ブルーのステッチを組み合わせ、見た目の質感も向上させています。
インパネには、新たな10インチのタッチディスプレイを採用。画面サイズは従来より2インチ拡大され、操作に対する応答速度も従来の2倍に高められました。
マルチメディアシステム「OpenR Link」は、ナビゲーションなしとナビゲーション付きの2種類を設定。どちらもApple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応しています。
さらに、USB Type-Cポートの追加や、車内と荷室へのLED照明の標準装備など、日常的な使い勝手も改善されました。
ラインナップには荷物の運搬に適した「トラフィック バン」をはじめ、複数人が乗車できる「クルーバン」、乗用仕様、車いす対応モデル、レジャー向けの「エスカペード」などがあります。
また、業務に応じた架装にも対応しており、新たに導入された「convertor companion(コンバーター・コンパニオン)」では、冷蔵車の温度管理や作業車の照明などを車内のタッチディスプレイから操作できるようになりました。
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今回発表されたのは、従来から販売されているディーゼル仕様のトラフィックの改良モデルです。ルノーは別途、新世代の商用EV「トラフィック バン E-Techエレクトリック」も発表していますが、こちらは異なるモデルとなります。
なお、フランスで販売されている「トラフィック バン」の価格は、最高出力110馬力の2リッターディーゼルターボエンジンと6速MTを搭載する「アドバンス」で3万3900ユーロ(約595万円 ※2026年10月中旬時点の為替レート換算)からです。
日本への導入については発表されていません。
Writer: くるまのニュース編集部
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