斬新すぎるヤマハの「屋根付き&自立する3輪バイク」がスゴい! 足つき不要でバックもできる! 2019年公開のコンセプトモデル「MW-VISION」とは
ヤマハが2019年の東京モーターショーで公開した「MW-VISION(MWビジョン)」について解説します。
今なお示唆に富む一台
日本のバイクメーカーは、これまで「東京モーターショー」(現・ジャパンモビリティーショー)で数々のコンセプトモデルを発表してきましたが、それらの中には今なお色褪せない魅力を持った個性的な車両が数多く存在しています。
ヤマハが2019年の東京モーターショーで公開した「MW-VISION(MWビジョン)」もまさにそうした一台で、ロボティクス技術とモビリティ技術を融合させた意欲的なコンセプトモデルです。
「人はもっと幸せになれる」というテーマを掲げ、東京ビッグサイトで開催された第46回東京モーターショーにてワールドプレミアとして披露されました。
このモデルの核心にあるのは、ヤマハ独自のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)技術です。車体を傾けながらコーナリングする3輪モビリティとして設計されており、この技術は2014年登場の「トリシティ125」や2018年の「NIKEN(ナイケン)」といった市販車で積み重ねられた経験が土台となっています。高い安定性と軽快なハンドリングを両立している点が大きな特長です。
ボディサイズは全長2450mm、全幅1000mm、全高1550mmで、外観はコクーン(まゆ)型のフォルムが目を引きます。このデザインは見た目の美しさだけでなく、風雨からライダーを守る実用的な機能も兼ね備えています。
サイドから伸びる横一文字のテールライトはシンプルながらスタイリッシュな印象を与え、ボディ下部やホイールには日本の伝統技法である螺鈿(らでん)細工が施されており、煌びやかで上質な雰囲気を醸し出しています。

常的な取り回しのしやすさにも配慮された設計です。
特筆すべきは、速度が10km/h以下になると自立補助機能が作動し、停車時でも足を地面につかずに済む点です。人に優しい乗り物としての思想が随所に感じられます。
パワーユニットにはシリーズハイブリッドシステムが採用されていますが、詳細なスペックや燃費性能については公表されていません。ただし、ハイブリッドシステムの導入によって従来の内燃機関のみのモデルよりも高い効率性が期待されていました。
音と光を通じた人とモビリティのインタラクティブなコミュニケーション機能も搭載されており、単なる移動手段を超えた新たな体験を提供するモビリティとして構想されていました。
MW-VISIONは市販化を前提としたモデルではありませんが、ヤマハが描くパーソナルモビリティの未来像を具体的な形で示した存在として、今なお示唆に富む一台です。
技術とデザイン、そして人への寄り添いをひとつの車体に凝縮したこのコンセプトは、これからのモビリティ開発においても重要な指針のひとつであり続けるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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