日産本気の「“最高級”ラグジュアリースポーツ」が凄い! パワフルな「V6ツインターボ×モーター」で“600馬力”超え!「ルイ・ヴィトン」特注トランク&“左右非対称”の豪華内装誇る「インフィニティ エッセンス」とは!
日産の高級車ブランド「インフィニティ」は以前、ラグジュアリーな2ドアクーペを公開し注目を集めました。高級ブランドとのコラボもおこなうなど、その魅力は今なお根強い支持を集めています。どのようなクルマだったのでしょうか。
日産本気の「“最高級”ラグジュアリースポーツ」が凄い!
日産が海外で展開する高級車ブランド「インフィニティ」は、2009年3月のジュネーブ国際モーターショー(ジュネーブモーターショー)で、コンセプトカー「エッセンス(Essence)」を世界初公開しました。
2人乗りの2ドアクーペに、ハイブリッドシステムを搭載したラグジュアリースポーツカーです。
エッセンスは、インフィニティが1989年に北米で販売を開始してから20周年を迎えることを記念して製作されました。
インフィニティは、ブランドの本質(エッセンス)を1台に凝縮したクルマと説明しており、今後の市販車に生かす技術やデザインも盛り込まれていました。
ボディサイズは全長4720mm×全幅1960mm×全高1310mm、ホイールベースは2800mm。長いノーズと短いリヤデッキを組み合わせたスタイルで、乗車定員は2人です。
フロントはミニマルなデザインで、グリルの中央に照明付きのエンブレムを備える一方、ほかのグリルやエアインテークはなく、フォグランプも設けられていません。
エクステリアのテーマは「Dynamic Adeyaka(艶やか)」で、人間界と自然界の両方から着想を得ています。
ボディラインのモチーフは書道の太い筆づかいで、前後のホイールアーチの間には波の輪郭が流れるように描かれました。
サイドエアベント周りのアルミ製トリムは、女性が着物を着る際に用いる髪飾り“かんざし”から着想を得たものです。

インテリアは左右非対称のデザインです。シート間の大きく湾曲したコンソールで運転席と助手席のエリアを分け、運転席側は黒、助手席側は赤を基調としました。
荷室には、高級ブランド「ルイ・ヴィトン」製の専用ラゲッジを用意。大型のトランク1個と薄型のブリーフケース2個で構成され、キーのボタンでトランクリッドを開けると、荷室の床が後方へスライドする仕掛けも備えていました。
ルイ・ヴィトンは1908年、初めてコーチビルダーと協業し、「ケルナー(Kellner)」社の高級リムジン向けに特注のラゲッジを製作しました。エッセンスの専用ラゲッジは、その伝統を再現したものです。
パワートレインは、最高出力434HP(約440PS)を発生する3.7リッターV型6気筒ツインターボエンジン「VQ37」と、新開発の「3Dモーター」を組み合わせたパラレル・ハイブリッドシステムです。システム全体の最高出力は592HP(約600PS)で、駆動力は後輪だけに伝えられます。
薄い円盤状の3Dモーターはエンジンとトランスミッションの間に配置され、最高出力158HP(約160PS)・最大トルク約500Nmを発生するとされています。混雑した市街地では、モーターだけで静かに走行できるとしていました。
エッセンスは翌2010年、「東京コンクール・デレガンス」にも出展され、日本でもその姿を披露しています。
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書道やかんざしといった日本の伝統を取り入れたデザインに、V6ツインターボと3Dモーターによるハイブリッド、そしてルイ・ヴィトンの専用ラゲッジを組み合わせたエッセンス。
ブランド20周年を記念したコンセプトカーの造形は、のちのインフィニティ市販モデルへと着実に受け継がれています。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



























