「犯罪関与のおそれがあります!」 事故でも“補償ゼロ”の「違法タクシー」が急増中 乗るとどんなリスクがある? 新千歳空港で「白タク」撃退へ
国土交通省北海道運輸局は新千歳空港において、訪日外国人旅行者に対し、「白タク」を利用しないよう啓発活動をおこないました。白タクに関しては、全国各地で違法行為が確認されており、その対策が急務となっています。
事故に遭っても十分な補償を受けられない可能性…利用者側にも大きなリスク
国土交通省北海道運輸局は2026年10月6日に、新千歳空港ターミナルビル2階の国際線到着ロビーにおいて、訪日外国人旅行者を対象に、「白タク」の利用防止を呼びかける啓発活動を実施しました。
北海道運輸局によりますと、この活動は訪日外国人旅行者が違法な白タクを利用しないよう、千歳警察署や北海道ハイヤー協会など関係機関と合同で、白タクに関する啓発チラシなどの配布をおこなうものです。
そもそも路線バスやタクシーのように、運賃をもらって客を運送する事業を経営する際には、道路運送法に基づき、国土交通大臣の許可を受けなければなりません。
しかし近年、国土交通大臣の許可を受けないまま運賃を受け取って客を乗せる違法タクシー、いわゆる白タクが全国各地の空港や駅などで確認されるようになりました。
このような無許可の白タク行為は道路運送法違反に当たり、もし検挙されれば、運転手に3年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金、またはその両方を科される可能性があります。
なお、今回の啓発活動で配布するチラシには、訪日外国人旅行者に向けて、以下のように白タクへの強い注意を呼びかける言葉が並んでいます。
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・「白タク」での旅客運送は犯罪であり、危険です!
・事業許可の無い自動車を使った有償での運送(白タク)は違法であり、あなたは犯罪に関与している恐れがあります!
・白タクの事故でけがをした場合、補償が受けられない恐れがあります!
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2025年6月には、山梨県にある有料道路・富士スバルラインにおいて、白タクが対向車線にはみ出して大型バスと正面衝突し、白タク営業の乗用車に乗っていた外国人観光客5人が重軽傷を負う事故が発生しています。
このように、第二種免許の取得が義務付けられているタクシー運転手とは異なり、白タクは運転技術や安全な運行管理といった面で危険性が高まるおそれがあります。
また、啓発チラシでは「白タクの事故でけがをした場合、補償が受けられない恐れがあります!」と注意喚起していますが、これは白タク行為が自動車保険の適用対象外となり、保険で十分な補償を受けられない可能性があるためです。
そのほか、法外な料金を請求されるといった料金トラブルも報告されています。つまり白タクは違法行為であるだけでなく、利用する側にとっても大きなリスクをはらんでいるといえます。
さらに啓発チラシでは、白タクの見分け方としてナンバープレートの色をチェックするよう呼びかけており、原則として「緑地のナンバープレート」や「緑枠のナンバープレート(図柄入りナンバーなど)」が事業用自動車の目印になるとしています。
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白タク行為については外国人旅行者に限らず、深夜営業をおこなう店の従業員や終電を逃した人などを対象におこなわれるケースもあります。
実際のところ、2026年9月には、北海道札幌市内の飲食店で働く女性らを通常のタクシー料金の半額以下で送迎したなどとして、札幌市中央区に住む72歳の無職の男が道路交通法違反と道路運送法違反の疑いで逮捕される事案も発生しています。
警察でも白タクに対する取り締まりを強化していますが、利用者側も乗る前に車両のナンバープレートを確認するなど、誤って白タクを利用しないための注意が必要です。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。

















