日産「“新型”フェアレディZ」に問合せ“殺到”! 50数年ぶり「Gノーズ」復活&「6速MTの高性能モデル」新設で“マイチェン前モデル”から乗り替えも多発!? 販売店でも話題に
日産は2026年8月、「フェアレディZ」のマイナーチェンジモデルを発売しました。販売店に最新情報を聞いてみました。
日産「フェアレディZ」のマイナーチェンジの納期は4~5ヵ月が目安
2026年8月27日、日産は「フェアレディZ」のマイナーチェンジを実施し、同日に発売しました。
その後のユーザーからの反響や納期について日産ディーラーに問い合わせてみました。
1969年に初代が誕生してから55年以上の歴史を刻んできたフェアレディZは、いまも日産を象徴するフラッグシップモデルとして高い人気を維持しています。
現行型フェアレディZは、初代から数えて7代目となる「RZ34型」です。最高出力405馬力を発揮する3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、6速MTまたは9速ATを介して後輪を駆動します。
7代目フェアレディZは、2022年1月開催の「東京オートサロン2022」がジャパンプレミアの舞台として選ばれ、大きな反響を呼びました。
初代から受け継がれてきたロングノーズ・ショートデッキのデザインに加え、歴代モデルをオマージュした意匠の採用に注目が集まり、たちまち注文が殺到します。
その結果、同年8月には受注停止に追い込まれるほどの人気ぶりでした。
その後、2023年8月に発表された2024年モデルでも、納期長期化を理由に一時受注停止がアナウンスされています。
こうした人気の高まりを背景に、中古車価格は高騰しました。新車価格を上回る相場で取引された時期さえあったほどです。
その後、2026年1月9日〜11日にかけて開催された「東京オートサロン2026」において、同年夏にマイナーチェンジが予定されていることが明らかにされました。

そして今回、このマイナーチェンジモデルが正式に発売されました。
今回のマイナーチェンジは「さらなる性能向上を図りつつ、フェアレディZが受け継いできたヘリテージをさらに深めること」に主眼が置かれています。
フェアレディZおよび「NISMO」ブランドによるハイパフォーマンスモデル「フェアレディZ NISMO」に共通する変更点として、最新のQi2規格に対応したワイヤレス充電器の採用に加え、対自転車の制動要件に適合した衝突被害軽減ブレーキも新たに搭載されました。
このほか、燃料タンク内にチャンバーを追加したことで、高い横Gがかかるコーナリング中でも燃料供給が安定するようになっています。
デザイン面のハイライトとしては、フロントの「Z」エンブレムの復活と新造形フロントバンパーの採用が挙げられます。
新造形フロントバンパーは初代「S30型」のうち、1971年から1973年の短期間で販売されていた「240ZG」に採用の「Gノーズ」を彷彿とさせる、フロントノーズの先端を延長したもので、ロングノーズ・ショートデッキ感が一段と強まり、よりワイド&ロースタンスな佇まいとなりました。
ダクトとソナーの配置も見直され、フロントリフトの抑制と空気抵抗の低減という両方の効果が達成されています。
軽量化と高剛性を追求したアルミ鍛造ホイールは、3代目(Z31型)のエアロディッシュ・ホイールへのオマージュとなるデザインです。
内装では、初代へのオマージュとしてタンの内装色を新たに設定しています。12.3インチのフルカラー液晶メーターには、S30型からRZ34型まで歴代モデルのシルエットが次々に登場する、新たなオープニングムービーが設定されました。
フェアレディZが受け継いできた伝統と歴史を形にすることで、あらゆる世代のZファンの心を高揚させる演出といえるでしょう。
ボディカラーのラインアップは全10色です。初代のイメージカラーとして今も愛されている「グランプリグリーン」から着想を得た新色「雲龍グリーン」にスーパーブラックを掛け合わせた2トーンをはじめ、2トーンが5種類、モノトーンが5種類という豊富な選択肢が用意されています。
足回りには、路面の変化に素早く反応する大径モノチューブショックアブソーバーが採用され、ダンパーの受圧面積は従来モデル比で26.6%向上しました。
また、フェアレディZ NISMOもマイナーチェンジを実施しており、そのハイライトとして、ユーザーからのリクエストに応える形で6速MTが新たに設定されました。さらに、フロントブレーキには「R35型GT-R」に使われていた2ピース・ドリルドローターが採用されています。
このほか、専用サスペンションセッティングや低フリクションステアリングラックの採用などが図られています。
ボディサイズは全長4380mm×全幅1845mm×全高1315mm、ホイールベースは2550mmです。
マイナーチェンジ後の車両本体価格は、フェアレディZが573万7600円から699万9300円、フェアレディZ NISMOは975万2600円です(いずれも消費税込み)。
マイナーチェンジ後のモデルに、ユーザーからどのような反響が寄せられているのか。9月中旬に、首都圏の日産ディーラーへ問い合わせてみました。
「S30型のイメージさせる『Gノーズ』のデザインを見てみたいというお客様からお問い合わせをいただいております。
RZ34型オーナーのお客様は特に気になっていらっしゃるようで、お乗り換えをご検討いただいているケースも複数あります。
NISMOの方は6速MTが注目の的ですが、価格帯がまったく異なるため、比較してご検討されるお客様は少ないように感じます。
ご納期に関してですが、4〜5ヵ月ほどでご納車が可能です」
他の日産ディーラーにも問い合わせてみました。
「RZ34型オーナーのお客様は初の大幅マイナーチェンジモデルということで、実車を見てみたい、試乗したいというお問い合わせをいただきます。見た目も変わりましたし、悩んでいらっしゃるお客様が多いですね。
見えないところも進化しておりますので、オーナー様であればその違いをすぐに実感していただけるはずです。
ご納期に関してですが、4〜5ヵ月ほどでご納車が可能です」
スタンダードのフェアレディZも600万円台が中心となり、誰もが買えるモデルではなくなりつつあります。もちろん販売台数が見込めるモデルとはいえないでしょう。
それでも一部改良やマイナーチェンジを行い、進化を感じ取れることは喜ばしいもの。
まずは日産の心意気に感謝したいところです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。


















































































