全長4.9mの「“新”レトロ顔ミニバン」に問合せ“急増”! 「爽やかカラー」&「旧車“完全再現”ボディ」が凄い! VW“ワーゲンバス”の現代モデル「IDバズ」の導入1周年記念車が販売店でも話題
フォルクスワーゲン・ジャパン電動ミニバン「ID. Buzz(アイディーバズ)」日本導入1周年を記念した限定車「1st Anniversary Edition(ファーストアニバーサリーエディション)」を発表しました。このモデルについて販売店に最新情報を聞いてみました。
日本導入1周年を記念したID. Buzzの限定車「1st Anniversary Edition」は70台限定
2026年7月31日、フォルクスワーゲン・ジャパンはフル電動ミニバン「ID. Buzz(アイディーバズ)」日本導入1周年を記念した限定車「1st Anniversary Edition(ファーストアニバーサリーエディション)」を発表し、正規販売店にて販売を開始しました。
このモデルの反響について、正規ディーラーに問い合わせてみました。
ID. Buzzは、2017年にコンセプトカーがお披露目され、この年に開催された「東京モーターショー」の会場にも展示されました。その後、2022年3月に世界初公開され、それから3年3ヶ月が経過した2025年6月、ようやく日本市場でも販売が開始されました。
フォルクスワーゲンの「MEB(モジュラー エレクトリックドライブ マトリクス)」に基づいて設計されたID. Buzzは、ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門の工場で生産されます。
ID. Buzzのルーツといえば、1950年に量産が開始された、フォルクスワーゲン「タイプ2」であることはあきらかです。このタイプ2は、日本でも「ワーゲンバス」の愛称で親しまれ、デビューから70年以上が経過した現在でも街中で見掛けます。
自家用だけでなく、キッチンカーなどにも改造され、イベント会場などでその愛らしい姿を見ることができます。
軽自動車をワーゲンバスに改造するキットが販売されるほど、クルマ好きだけでなく一般のユーザーにも広く認知されている1台といえるでしょう。
ワーゲンバスは、自由や独立心、そしてエモーショナルで親しみやすいといった、これまでの自動車にはなかった新しい文化や価値観を創造し、その後もモデルチェンジを繰り返しながら現在は第7世代にあたる「T7 カリフォルニア」として販売されています。
そのワーゲンバスを、最新の電気自動車の技術を投入して現代に蘇らせたのが、ID. Buzzというわけです。
デザインは、丸みを帯びたボディラインやフロント中央のエンブレムなど、タイプ2の要素を盛り込みつつ、全体的に近代的なスタイルへと進化。スタイリッシュだけどどこかレトロという巧みなデザインに仕上がっています。
グレード構成は、6人乗りの「Pro」と7人乗りの「Pro Long Wheelbase」の2種類が用意されます。
7人乗りのPro Long Wheelbaseは、グレード名にもあるとおり、ホイールベースが250mm延長されており、室内空間の広さがそのまま数値に反映されています。
パワートレインは、最高出力286馬力・最大トルク560Nmの電気モーターを搭載します。
バッテリー容量はProが84kWh、Pro Long Wheelbaseが91kWhで、最大航続距離はProが524km、Pro Long Wheelbaseが554kmです。
ボディサイズは、Proが全長4715mm×全幅1985mm×全高1925mm、Pro Long Wheelbaseが全長4965mm×全幅1985mm×全高1925mmとなっています。

今回限定販売された1st Anniversary EditionはProおよびPro Long Wheelbaseの両グレードに設定されています。
ID. Buzzのフォルムをより際立たせる専用ボディカラー「キャンディホワイト/ミディアムブルーメタリック」にペイントされます。
個別の装備として、ProにはPro Long Wheelbaseの標準ホイールとして人気の高い20インチアルミホイール「Stockton(ストックトン)」を標準装備し、足元の存在感を高めています。内装においても、専用インテリアカラー「ブルー&ミストラル」が採用されています。
Pro Long Wheelbaseは、ラグジュアリーパッケージ装着車をベースに、通常はオプションのパノラマガラスルーフが装備されます。さらに、専用インテリアカラー「ミストラル&ミストラル」を採用。
新たに明るいカラーのマイクロフリースシートを採用し、素材感と触感の質を高めることで、室内に心地よい快適性と、ひとつ上の上質さをもたらしています。
車両本体価格は、ID. Buzz Pro 1st Anniversary Editionが979万7000円、ID. Buzz Pro Long Wheelbase 1st Anniversary Editionが1052万8000円(いずれも消費税込み)、70台限定販売です。
なお、ID. Buzzの日本導入1周年を記念し、国民的人気キャラクター「ドラえもん」とのスペシャルタイアップを実施すると発表しました。
今回のタイアップは、タイプ2のDNAを受け継ぐID. Buzzと、「未来」「家族の絆」「ワクワクする移動」を象徴するドラえもんの世界観を重ね合わせたものとなります。
期間中は、タイプ2とID. Buzzが登場するブランドCMのエンドカットに、タイムふろしきを持ったドラえもんが登場するTVCMを放映するほか、ID. Buzz 1st Anniversary Editionの特設サイトを公開しています。実施期間は8月1日から10月31日までです。
ユニークな限定車であるID. Buzz 1st Anniversary Edition、ユーザーの反響について8月下旬に首都圏の正規ディーラーに問い合わせてみました。
「テレビCMなどをご覧になったお客様から『展示車があれば見てみたい』というお問い合わせいただきました。『本当にドラえもんカラーだ』と驚かれていました。
フォルクスワーゲン車ユーザー以外のクルマにお乗りのお客様にご来店いただける良い機会になったことは確かですね。
ただ、お問い合わせはあるのですが、まだご成約にはいたっていません」
他の正規ディーラーにも問い合わせてみました。
「ドラえもんとのタイアップのインパクトが大きいのか、『実車があれば見せてください』とお問い合わせをいただいたり、ご来店いただくお客様もいらっしゃいます。
予備知識がない状態で起こしいただくお客様もいらっしゃるので、電気自動車であることもご存知でない場合もあります。価格をお伝えすると驚かれることも少なくないのですが…。
このモデルを機に、フォルクスワーゲン車にご関心を持っていただけるのは良い機会だと感じております」
1000万円クラスのクルマともなれば、誰もがすんなりと手を出せる価格帯ではありません。
ID. Buzzの場合、親しみやすい外観なだけに、価格の面でギャップが生じるのは仕方がないのかもしれません。
とはいえ、日本導入1周年が経過したということで、このタイミングでもっと認知が広がってほしいところです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。




























