“28年ぶり復活”なダイハツ「ミゼット“X”」! 全長2.2mの「ちいさいボディ」に「3人乗り」!? “軽”より小さい「軽自動車」とは
2026年10月13日(火)から10月16日までJapan Mobility Show Bizweek 2026が開催予定です。過去のJapan Mobility Showでは、2025年にダイハツが「ミゼットX」を公開していました。全長2.2m級のボディに、大人1人+子ども2人の乗車を想定したBEVです。その中身はどのようなものでしょうか。
28年ぶりの“ミゼット”は自転車以上・軽自動車未満
2026年10月13日(火)から10月16日までJapan Mobility Show Bizweek 2026が開催予定です。2025年10月に開催されたJapan Mobility Show 2025では、ダイハツがコンセプトカー「ミゼットX」を公開しました。
全長2.2m級という超コンパクトなボディに、大人1人+子ども2人が乗る3人乗りレイアウトを収めたBEV(バッテリー式電気自動車)。
ミゼットの名を冠したモデルは、1997年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「ミゼットIV」以来、28年ぶりの登場です。

ミゼットといえば、1957年に発売されたオート三輪と呼ばれる軽自動車規格の三輪自動車。1996年4月には4輪の軽商用車「ミゼットII」として復活し、軽自動車規格より小さなボディとユニークな外観で独自の市場を開拓しました。
市販車とは別に、1995年の東京モーターショーには3人乗りの「ミゼットIII」、1997年の同ショーにはミゼットIIとIIIの要素を融合させたような「ミゼットIV」も出展されています。
Japan Mobility Show 2025でダイハツが掲げた出展テーマは「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」。
その象徴として置かれたミゼットXは、初代の発明精神を未来へ受け継ぐコンセプト車という位置づけです。
狙うのは“自転車以上、軽自動車未満”という領域。車両区分は「軽BEV」です。親子でも友人でも使える1+2シートを備え、荷台を交換することで乗用から商用まで姿を変えられる新しいモビリティとして提案されました。
ボディサイズは全長2200mm×全幅1295mm×全高1680mm、ホイールベースは1600mm。エクステリアは初代ミゼットをオマージュした丸目ヘッドライトと、後ろ側にヒンジを置いて大きく開く前開きドアが目を引きます。
ボディカラーも後期型ミゼットの淡いグリーンを下敷きに、未来感のある色味へ調整されました。
乗車定員は3名(1+2)。中央に運転席を置き、その後ろに子ども用サイズのシートを2つ並べています。インテリアはオレンジ、青、緑といったポップな配色で構成され、子どもが自分から乗りたくなるよう、ボルダリング風の遊び心あるデザインも取り入れられました。
開発陣が意識したのは、子ども用シートを付けた自転車、いわゆる“ママチャリ”のような距離感です。担当者は「お母さんと子どもが一緒に乗ることを想定していて、乗り込んだときにふたりの目線が自然にそろうように設計しています」と語ります。
パワートレインはBEVで、モーター出力や航続距離などは非公開。いっぽうバッテリーには交換式(カートリッジ式)が採用され、充電完了を待つことなく交換して走り続けられる構想とされています。
荷台は利用者のニーズに応じて交換することができ、乗用から商用まで多彩なバリエーションが想定されています。買い物や子どもの荷物を積む使い方から、商用の移動まで守備範囲は広そうです。
2025年12月には、インテックス大阪で開かれた「ジャパンモビリティショー関西 2025/第13回 大阪モーターショー」にイベント限定の「ミゼットX 大阪Ver.」が登場。
座席を1シートにして荷物用スペースを確保し、サイドからアクセスできるポケットフラップやナイロン生地を取り入れ、拡張可能なあおりを備えた荷室を専用装備としました。かつて一部のダイハツ車に用いられた大阪城マークも配されています。
2026年1月には「ジャパンモビリティショー札幌2026」でも展示されました。しかし市販化については、担当者が「市販化の予定はなく、あくまでデザインスタディとしての提案」と説明しており、ダイハツ公式サイトで市販モデルではないと明記されています。
ミゼットXが示したのは、自転車の気軽さと4輪の便利さを、全長2.2m級の車体に収めるという発想でした。東京で披露された「1+2」の親子仕様に加え、大阪では1人乗りの荷台仕様も登場。小さな車体を用途に応じて変身させるという初代ミゼット譲りの発明精神を、現代に置き直した1台です。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。








































































