パワフルなターボエンジンや6速MTが搭載されている、ホンダ「N-ONE（エヌワン）」のRSグレード。

　N-ONEの中でも最もスポーティとされる同車について、現在どのような評価が寄せられているのでしょうか。

　N-ONEは、ホンダが製造・販売するトールワゴン型の軽自動車。

　初代モデルが登場したのは2012年で、ホンダの軽自動車シリーズである「Nシリーズ」の第3弾という位置づけでした。

　1967年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車「N360」をモチーフに、「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」の基本思想「M・M（マン・マキシマム／メカ・ミニマム）思想」を受け継ぎ、新しいベーシックカーの創造を目指して開発されたクルマです。

　初代モデルの登場から約8年後の2020年にフルモデルチェンジされ、現行モデルとなる2代目モデルが誕生。

　そして今回取り上げるRSグレードは、この2代目N-ONEを飛び切りスポーティに仕立て上げたグレードです。

　ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm、ホイールベースは2520mm。

　エクステリアは、ダーククロームメッキのフロントグリルモールやフォグライトガーニッシュモールを採用するほか、大型カラードテールゲートスポイラーやベルリナブラックの15インチアルミホイールを装備し、高性能さ強調するとともに、他グレードと差別化しています。

　インテリアは、RSグレード専用の本革巻きステアリングホイールを採用し、さらに各所に施されたステッチやエアコン付近にオレンジのアクセントが目を引く、特別感を演出したデザインです。

　パワーユニットには、660ccの直列3気筒ターボエンジンを搭載。CVTもしくは6速MTと組み合わせ、最高出力64馬力・最大トルク104Nmを発揮し、駆動方式はFF（前輪駆動）を採用しています。

　上記2つのトランスミッションのうち、6速MTを搭載したモデルはエンジンからの振動や音が若干大きくなるという特徴がありますが、ホンダはその特徴を逆手に取り、周波数の分散などの音の整理をすることによって聞き応えのあるスポーティなサウンドにチューニングされているのも見どころ。

　ユーザーによってはこのサウンドを、ホンダがかつて販売していたスーパースポーツカー「NSX（初代モデル）」に似ている、とも感じるようで、その感覚はN-ONE RSのエンジンと初代NSXのエンジンが同じ振動数の音の成分を持っていることに起因します。

　そのほかRSグレードには、「ヘリテージ ホンダ コーディネート」と題して純正アクセサリーが多数展開されており、中でも「デカール ボディキット」に含まれる反転文字の「TURBO」ステッカーは、かつてクルマ好きの間で流行したもので、発売当時は話題となりました。

　N-ONE RSの車両価格（消費税込）は、216万400円で現在も販売中です。

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　このような特徴を持つN-ONE RSに対し、現在SNSなどでは、

「ほ…欲しい…」「N-ONEのRSいいよね！」「最近のスポーツカーは速すぎるし高すぎる。このN-ONE RSあたりが一番楽しい」「軽自動車としては安くないけど、その価値はあると思う」「乗りたいなぁぁぁ」

　など、購入を希望する声が見られ、詳細を知ったことで興味を刺激されている様子が伝わってきました。

　またさらに、

「鏡文字の反転TURBOステッカーだけ買えないかな？レトロで最高だし自分のクルマにも貼りたい笑」「この前タイプRのバケットシート付けたN-ONE RS見たよ！ガチ勢って感じでカッコよかった」

　といったカスタムに関心を持つユーザーの投稿も見られます。

　そのほかには、

「ガソリンタンクをもう少し大きくしてくれたらな～。乗っててマジで足りないと思う」というコメントも。

　N-ONE RSの燃料タンク容量は、27リットル。燃費性能が21.6km／Lから21.8km／L（WLTCモード）であることを考えると、カタログ上の航続距離は583.2kmから588.6kmとなります。

　上記の航続距離はガソリンエンジン車としては決して短いわけではありませんが、長距離のドライブも楽しめるN-ONE RSだけに、旅行や移動の途中でガソリンスタンドに立ち寄る回数が少なくないと言及するユーザーもいるようです。