愛知県に本社をかまえるムーンスターエキスポートはオリジナルのキャンピングカー製作販売を手掛けています。なかでも注目を集めているのが軽キャンパーの「Happy1」シリーズです。

　Happyシリーズにはどういったラインナップがあるのでしょうか。またどういった経緯でHappyシリーズが誕生したのでしょうか。今回はムーンスターエキスポートの担当者に話を聞きました。

「JP STAR Happy1（以下Happy1）」シリーズを手掛けるムーンスターエキスポートは、「キャンピングカーはもっと身近でいい」を企業理念に、キャンピングカーの製作、販売を行っています。

　Happy1シリーズにはいくつかのラインナップがあり、なかでも中核モデルとなるのが「Happy1+（ハッピーワンプラス）」です。

　ダイハツの軽トラック「ハイゼットトラック」をベースに、軽自動車枠を超える大きさに拡大した小型キャンピングカーで、車内にはコンパクトなサイズ感ながらも、快適に過ごせるソファやシンクなどを採用。

　上部やソファ下には十分な収納スペースを確保しており、分割型のソファクッションを並べ替えれば、縦208cm×横120cmサイズのセミダブルベッドとして使用できます。

　キャビン上にはバンクベッドも備わり、乗車定員4名が就寝できるスペースも確保されているなど、コンパクトでありながら十分な機能を備えた1台です。

　また都会向けのスタイリッシュなキャンパーとして「Happy1+ City（ハッピーワンプラス シティ）」も展開。

　前述のHappy1+をベースにしつつも、屋根には折りたたみ式のポップアップルーフを備えているのが最大の特徴です。

　ルーフを閉めた状態では全高が2050mmとなり、ショッピングモールなどに多く見られる2.1mから2.2mまでの全高制限のある立体駐車場の入場が容易となるなど、レジャーシーンだけでなく街乗り利用を可能にしています。

　さらに2024年8月1日からは、従来のHappy1+の上位グレードともいえる「Happy1 premium（ハッピーワン プレミアム）」が新たにラインナップ。

　プレミアム用に開発されたエントランスドアや、プライベート空間を守るためのスライド式シェード、またボディサイドには、出っ張りがなくスッキリとした見た目の電動フラットオーニングを搭載。

　車内には広々とした大型シンクや、質感が向上したニューオリジナルデザインシートを採用するなど、従来のHappy1の快適さはそのままに、よりプレミアムな装備が備わっています。

　そんなバリエーション豊かなHappy1シリーズは、これまで2024年5月に愛知県で開催された「FIELDSTYLE JAPAN 2024」や、2024年6月の「東京アウトドアショー 2024」など、さまざまなアウトドア関連のイベントに出展。

　会場では多くのユーザーから注目を集めていたほか、数多くのYouTuberや、お笑いコンビ・よゐこの濱口優さんもHappyシリーズを愛用しており、アウトドアショーの会場では濱口さんの実車が展示されていました。

　ではHappy1シリーズにはどういった誕生経緯があるのでしょうか。

　誕生の経緯について、ムーンスターエキスポートの担当者は以下のように話します。

「数年前よりキャンピングカーの修理専門を続け、お客様の色々なキャンピングカーを修理、見て来ました。

　そうこうするうちに『自分ならもっとこうしたい』『こんな感じのキャンピングカーを作りたい』という気持ちが芽生えて来ました。

　そこからは毎日寝る間も惜しみ無心で開発、デザインに取り掛かり『自分のやろうとしているアイデアは本当にお客様の想像を超えているか』つまり『感動』『喜び』を起こさせるかどうかという気持ちで、Happy1を開発しました。

　私たちの仕事は、何よりもお客様のためでなければならないと考えます。

　提供するキャンピングカーはいくら高性能、高品質であっても、手軽に購入できて気軽に乗れるものであってほしい。そんな夢を叶えたくて造ったのがこの JP STAR Happy1てです」

　実際のユーザーからの反響について、前出の担当者は以下のように話します。

「お客様が求める高性能、高品質な装備を手軽な価格で入手できることに高評価をいただいております。スタイリッシュで機能的なデザインも好評です。

　また多くのYouTuberの皆さまに大変好評をいただいて、多くのレポートを発表いただいています。

　Happy1は、カップル、1人旅、ペットとの旅に大いに活用されています」

　8月に登場した新シリーズのHappy1プレミアムもすでに好評のようで、公式ブログでは、「JP STAR本社をはじめ、北海道BEARS支店や各代理店にて多くのお客様にお問い合わせいただいております。誠にありがとうございます」と綴られるなど、注目度の高い様子がうかがえます。

　今後もHappy1シリーズの動きが注目されます。