2024年8月1日、日産の中東法人は、約1ヶ月後に公開するという新たな「新型車」のティザーサイトを公開しました。

　日産の中東法人は2024年7月25日にも同新型車についての動画を公開しており、この動画には「まったく新しい感覚を呼び起こすような発表に備えよう。ご期待ください」というメッセージが添えられていました。

　ここでは、今回公開されたティザーサイト同様、大きめのSUVのようなシルエットを持ったクルマにベールがかけられている様子が映し出されていました。

　日産の中東法人が展開するミドルクラス以上のSUVといえば、「エクストレイル」、「エクステラ」、「パスファインダー」、「パトロール」、「パトロールサファリ」の5機種です。

　このうち、エクストレイルは2023年10月16日米国でマイナーチェンジモデルが、パスファインダーは2024年1月にも中国で新型モデルが登場しており、直近すでにニュースがあります。

　“まったく新しい”という言葉を信じるなら、まだ公開されていない新型車である可能性は高いと言えるでしょう。

　残る3機種のうち、パトロールサファリは、古いパトロールをそのまま継続販売しているモデルで、全く新しい新型モデルの登場ほぼないでしょう。

　となるとエクステラかパトロールですが、ここでヒントとなるのは2024年3月20日に世界初公開された4代目となるインフィニティ新型「QX80」の存在。

　日産の高級ブランドである“インフィニティ”の最上級SUVであるQX80は、その基本設計をパトロールと共有していますが、この4代目と共有する新型のパトロールはまだ登場していません。

　今回新たに公開される“新型車”は、この4代目QX80と基本設計を共有とする“新たなパトロール”となる可能性が高いと思われます。

　ティザーサイトでは、以前公開された動画での内容に加え、採用されると見られる最新Vモーションの“グリル”の詳細が確認できます。日産の中東法人はこのグリルについて“永続的な印象を残す”と形容しています。

　また、このティザーサイトでは、同新型車の公開タイミングまでのカウントダウンと見られる表示もされており、これによると公開は約32日後（8月2日終了時点）なので、実際のワールドプレミアは、9月3日と推察されます。

※　※　※

　ちなみに、前述の4代目QX80のボディサイズは、全長5364mm×全幅2115mm×全高1978mmと、日本で販売されるトヨタ「ランドクルーザー」を超える巨大なボディを持ちます。

　搭載されるパワートレインは最高出力450馬力・最大トルク516 lb-ftを発揮する3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジン（VR35DDTT）で、これと同等のモデルとなる可能性は高いでしょう。

　また、パトロールにはハイパフォーマンスモデルとなる「パトロール NISMO」も存在します。これも加えて新型となるかもしれません。