2023年6月21日、スズキのインド法人マルチ・スズキは、まもなく初公開する新型「インヴィクト」のティザー動画を公式SNSに投稿しました。
　
　新型インヴィクトとは、どのようなクルマなのでしょうか。

　新型インヴィクトは、これまでのスズキ車にはない全く新しい車名が用いられたクルマです。

　インヴィクトについてマルチ・スズキは、「SUVとMPVの両方の特徴を備えたプレミアム3列SUV」と説明します。

　現在のところまだ詳細は公開されていませんが、マルチ・スズキがインドで展開する高級ブランド「NEXA」から販売されることや、力強いデザイン、クラス最高の客室スペース・荷室スペース、躍動感あふれるパフォーマンス、先進技術、そして数々のユーティリティ機能を備えるとされています。

　これまでに公開されていた側面のシルエットからは、3列シートを装備しても違和感のない大きなキャビンのボディとSUVらしい高い車高、さらに角が立った直線基調のフロント・リアデザインが写し出されていました。

　今回公開された動画では、精悍なヘッドライト周りやグリル、インテリアの一部が明らかになりました。

　以前公開されたシルエットから、現地メディアやSNSではトヨタ「イノーバ ハイクロス」のOEM車であるとの見方が強くなっていましたが、公開された動画からも共通点が見られ、その仮説はより補強されたように思えます。

　イノーバ ハイクロスとは、2022年12月28日にもインドで発売された3列シートのSUVミニバンです。

　ボディサイズは全長4755mm×全幅1850mm×全高1795mmと、国内で販売されているクルマでいえば三菱「デリカD：5」に近いサイズ感とコンセプトを持ちます。

　さらに最低地上高は185mmを確保しており、SUV並みのしっかりとした走破性を備えます。

　エクステリアは、筋肉質なスタンスや、タフな印象を与える大型フロントグリル、力強いキャラクターラインなどが、しっかり“SUV”であることをアピールします。

　インテリアは、高級感の高い印象に仕上がっているほか、電動オットマン付きシートや開閉可能な大型サンルーフ、イルミネーションライトなどを採用、高級サルーンのような快適な移動空間を実現しています。

　パワートレインは、システム最高出力約183馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジン＋モーターのハイブリッド仕様と、最高出力172馬力を発揮する2.0リッター直列4気筒エンジンのガソリンエンジン仕様の2種類を用意しています。

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　現地では、正式発表前ながら新型インヴィクトと思わしき車両が目撃されており、これを見ると“イノーバ ハイクロスのスズキ版”という説は正しいように見えます。

　新型インヴィクトは、2023年7月5日（現地時間）に公開予定。現在、前述の通りNEXAの公式サイトで予約受付を開始しており、手数料2万5000インド・ルピー（約4万4000円）で予約が可能です。