ナンバープレートはクルマの種類によって、登録車は白、軽自動車は黄色など色が決められています。
　
　一方で過去には、“特別仕様のナンバープレート”導入により、軽自動車でも白ナンバーを装着することができましたが、現在は軽自動車でも白ナンバーに変える方法はあるのでしょうか。

　軽自動車のナンバープレートは、自家用では黄色地に黒文字と決まっており、基本的にプレートの色を変えることはできません。

　一方で、過去には軽自動車でも登録車同様に白ナンバーを装着できるケースがありました。

　例えば、2017年10月から2021年9月末までの限定で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念した特別仕様のナンバープレート（以下：オリパラナンバー）が交付されていました。

　オリパラナンバーは、登録車・事業者用登録車・軽自動車の3つの車種に導入され、登録車と軽自動車は共通のデザインとなっていました。

　なかでも、東京2020大会のエンブレムである「組市松紋」が入った白地のエンブレムナンバーは、軽自動車でも登録車と同等のデザインとなり、軽自動車特有の黄色いナンバーが好みでないユーザーからは「軽自動車でも白ナンバーを装着できる」と支持を集めました。

　実際、国土交通省によると交付開始の2017年10月10日から2021年11月30日の間（約4年）で約524万枚を交付したといいます。

　またこのほか、2017年4月から2020年1月の間には、ラグビーワールドカップ2019日本大会時にも特別仕様ナンバープレートが交付され、こちらも登録車と軽自動車で共通したデザインとなっており、軽自動車も白ナンバーを選ぶことができました。

　一方で現在では、オリパラナンバーやラグビーナンバーで交付されていたような、登録車と共通の白ナンバーは導入されていません。では、通常の黄ナンバー以外のデザインを選ぶことはできるのでしょうか。

　選択肢のひとつに、「全国版図柄入りナンバープレート」があります。

　全国版図柄入りナンバープレートは「日本全体で立ち上がろう」という思いが込められ、自家用・事業用登録車と、自家用軽自動車を対象に、2022年4月18日から交付が開始されました。

　ナンバーデザインは全国共通で、白地をベースに全国47都道府県の花をモチーフにしたイラストが描かれています。

　ただし区分の差別化として、一般的な登録車は枠なし、軽自動車は黄色の枠取り、事業用登録車では緑色の枠取りが施されています。

　では「全国版図柄入りナンバープレート」にはどのくらいの申し込み件数があるのでしょうか。

　国土交通省に聞いてみたところ、2023年4月末時点での件数は合計35万6829件で、そのうち登録車の件数が2万6098件のところ軽自動車は33万731件と、登録車と比べて軽自動車の申し込み件数が大幅に多いことが分かります。

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　通常の黄色ナンバーについて、軽自動車ユーザーはどういった考えているのでしょうか。

　SNSをみると、「軽自動車の黄色ナンバー好き」「おしゃれだと思う」と肯定的な意見の一方で、「目立つから嫌」「黄色は印象が強い」と否定的な意見も見られました。

　こうした意見はあくまで一部ですが、比較的目立つ黄色というカラーが要因となり、特別仕様ナンバーのデザインが選ばれやすいのかもしれません。

　今後、軽自動車ユーザーの中で印象を変えたいという人は、「全国版図柄入りナンバープレート」を取り入れてみても良いでしょう。