2023年6月6日、ホンダのインド法人は、新型SUV「エレベート」を世界初公開しました。

　新型エレベートは、これまでホンダのラインナップに登場しなかった車名が付けられた、グローバルで展開される予定のミッドサイズSUVです。

「Urban Freestyler」という壮大なコンセプトのもと開発されており、アクティブなライフスタイルとグローバルなマインドを持つユーザーをターゲットとしているとしています。

　ホンダはこのクルマについて「最先端の美学と機能性を融合させ、視覚的に美しく、驚くほど多機能で快適、そして運転して楽しいSUVとして、街の内外で冒険を楽しめるようなモデルとなっています」と説明しています。

　ボディサイズは、全長4312mm×全幅1790mm×全高1650mmと、国内で販売されるトヨタ「C-HR」ほどのサイズ感。ホイールベースは2650mm、地上高は220mmに設定されています。

　エクステリアは、大胆なフォルムにスリムでシャープなヘッドライトを組み合わせた、力強く、堂々とした佇まいが特徴的。サイドはすっきりとしたデザインで、リアにはデュアルLEDテールライトが配され、個性的でモダン、かつスポーティな印象に仕上がっています。

　インテリアは、「Progressive and Protective」というコンセプトを踏まえた雑味のない快適な空間となっており、ブラウンとブラックのコントラストが美しい高級感のあるデザインです。

　また、高級感あふれるスタイリッシュな7インチ高精細フルカラーTFTマルチインフォメーションメーターを採用するほか、センターにはフローティングタイプの10.25インチIPS（In-Plane Switching）高精細液晶タッチパネルディスプレイオーディオを搭載しています。

　新型エレベートのボディは、鋼材の使用比率を高めることで、軽量、衝突安全性能の向上、最高のボディバランス、安定性、最高のハンドリングを実現する「スムーズ＆コネクテッド」構造を実現しています。

　パワートレインには、最高出力121馬力・最大トルク145Nmを発揮する1.5リッターi-VTEC DOHCガソリンエンジンを搭載。これに組み合わせるトランスミッションは、6速MTとCVTが選択可能です。

　安全装備には、6つのエアバッグシステム、EBD・ブレーキアシスト付ABS、アジャイルハンドリングアシスト付ビークルスタビリティアシスト、ヒルスタートアシスト、マルチアングルリアカメラ、盗難防止警報付イモビライザーなど充実の装備を採用するほか、衝突軽減ブレーキシステム（CMBS）、アダプティブクルーズコントロール、道路逸脱防止システム（RDM）、車線維持支援システム（LKAS）、先行車発進通知システム、オートハイビームなどが含まれるHonda SENSINGを搭載しています。

　ホンダアジアCEOの桑原敏夫氏は今回の発表について以下のようにコメントしています。

「インドは世界第3位の自動車市場であり、ホンダにとって非常に重要な市場です。世界に先駆けて新型エレベートを投入することは、この国に対するホンダの計画性や願いを表明するものです。インドから世界のいくつかの地域への輸出は、毎年継続的に増加していきます」

　ホンダのインド法人でCEOを務める津村拓也氏も、以下のようにコメントしています。

「新型エレベートの発表により、ホンダはインドで活況を呈するSUVセグメントにおいて、ホンダの強力な商品力で新しい挑戦をすることになります。

　ホンダは、セダンセグメントで強いリーダーシップと人気を誇っています。ホンダの愛用者や市場関係者の間では、新型車を待ち望む声が非常に高まっています。

　新型エレベートは、尊敬するお客様との絆をさらに深め、シティ、アメイズに続く強力な第3の柱となることを確信しています。

　エレベートは、2030年までにホンダがインドで発売する5つの新しいSUVのうちの最初のモデルです。我々のグローバルビジョンに沿い、このSUVをベースにしたホンダ初のバッテリー電気自動車（BEV）を今後3年以内にインドで発売します」

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　グローバルで展開されるという新型エレベートですが、日本を含めインド以外のどの国で展開するかについては明かされていません。今後の続報に注目です。