2023年6月6日にTOYOTA GAZOO Racingは、ル・マンへの感謝の意を込めたコンセプトカー「Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition」を世界初公開しました。

　FIA世界耐久選手権（FIA World Endurance Championship：WEC）の1戦として行われる「ル・マン24時間」。

　2023年シリーズでは、2023年6月10日から11日に第4戦として「ル・マン24時間レース 100周年大会」が開催されます。

　レースウィーク中にはサルト・サーキット内「Manufacturers’ Village」にて、TOYOTA GAZOO Racingは日本政府観光局（JNTO）や1991年に日本の自動車メーカーとして初めてル・マン24時間レース総合優勝を飾ったマツダと共にテーマ展示「Japan. Endless Discovery.」を行います。

　そこでは、訪日インバウンド観光促進並びに、当展示では日本の自動車メーカーがル・マンをはじめとするモータースポーツシーンで育ててきた技術を振り返りながら、 カーボンニュートラル（CN）社会の実現に向け、 電動化や水素エネルギー CN燃料の活用など、選択肢を広げる挑戦 について紹介しています。

　またモータースポーツ参戦における数々の挑戦で鍛え上げられてきた車両技術を搭載したコンセプトカーの展示。

　TOYOTA GAZOO Racingブースでは、ル・マンへの感謝の意を込めたコンセプトカー「Prius 24h Le Mans Centennial GR Edition」を世界初公開しました。

　このコンセプトカーは、新型「プリウス」をベースとしル・マンやACO（フランス西部自動車クラブ）への感謝を込めたものです。

　WEC参戦車両「GR010 HYBRID」からインスパイアされた専用のホイールやエアロパーツなど以下のパーツを装着しています。

　●専用エアロパーツによる空力改善、 トラクション向上（サイドスカート、カナード、 大型リヤウイング、リヤディフューザーなど）

　●軽量カーボンボンネットフード

　●ワイドトレッド化した足回り、 235／50R18インチタイヤに空力向上した専用ホイール

　●マルチヘッドランプを追加し、夜間視認性向上

　これらにより、優れた走行パフォーマンスを実現するこのコンセプトカーは、今後WEC第5戦「富士6時間耐久レース」の会場などでも展示される予定です。

　TOYOTA GAZOO Racing（当時はトヨタ・レーシング）は、2012年からWECおよびル・マンへの参戦を通じてハイブリッドシステムを鍛えています。

　その知見は、トヨタのハイブリッドの代名詞プリウスなどの市販車に活かされてきました。

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　また、「Japan. Endless Discovery.」では日本の象徴的な文化として人気の高い”MANGA” を通して、日本の風景、文化、そしてマツダ・トヨタのル・マンでの歴史を伝えるために描かれたブース壁面の装飾が施されています。

　この装飾は、モータースポーツを舞台とした漫画「capeta」 で人気の漫画家・曽田正人氏が手掛けたもので、次のように述べています。

「物心ついたころからレースファンの自分にとって毎年6月は特別です。

　これまでの名シーンを思い返し、ペンにリスペクトを込めて作画する時間は楽しいものでした。

　偉大なるル・マン24時間レース100周年、日本のメーカーとして初めてル・マンで優勝されたマツダ様、ル・マンを始め様々なモータースポーツで勝利され世界に貢献されているTGR様、そして我々に感動を与えてくれるレーシングドライバーの皆様。

　ありがとうございます。

　日本のものづくりと諦めずにチャレンジする姿勢には特に漫画家になってから大いに学ばせていただいています。

　カーボンニュートラル社会の実現、 未来への新たな挑戦。この過酷なレースからきっと世界が開けると信じています。 今年も全力で応援いたします」