2023年5月28日、トヨタのアラブ首長国連邦（UAE）法人は、SUVミニバンの新型「ヴェロズ」を同市場で発売しました。

　ヴェロズは、インドネシアを皮切りに投入されたトヨタ「アバンザ」、そしてダイハツ「セニア」と基本設計を共有するSUVミニバン。トヨタの現地法人はこのクルマについて「7人乗りファミリーSUV」と表現しています。

　ボディサイズは全長4475mm×全幅1750mm×全高1700mm。

日本で現在販売される車種で比較すると、小型ミニバン「シエンタ」の全長を約200mm、車幅を約50mm拡大したくらいの比較的コンパクトなイメージです。

　エクステリアは、直線を多用したタフ感の高いデザイン。大型の六角形グリルが存在感を高めているほか、LEDヘッドライトが採用されシャープな顔つきとなっています。

　なお国内の3列シートミニバンとは異なり、後席のドアは通常のヒンジ式を採用しています。

　インテリアは、ブラックとホワイトのツートンで、現代のトヨタ車らしい清潔感の高い仕上がりです。前から2＋3＋2の3列シート配置を採用し、多彩なシートアレンジが可能です。

　パワートレインには、最高出力105馬力・最大トルク138Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載、これに組み合わせるトランスミッションはCVTで、駆動方式はFFのみです。

　価格は、7万9900UAEディルハム（約301万円）からです。

　トヨタのUAE法人でマネージング・ディレクターを務めるジャック・ブレント氏は今回の発売について次のようにコメントしています。

「あらゆる面でお客様を喜ばせる車両を提供するという当社の取り組みに沿って、SUVであるヴェロズを導入できることを大変うれしく思います。

　“いつでも、どこでも、誰でも簡単に運転できる”をテーマに開発された新型ヴェロズは、あらゆる旅で卓越した安全性と快適性を提供します。

　トヨタの品質・耐久性・信頼性へのこだわりを体現するプレミアムな外観と、先進の装備と広々とした室内空間を備えた新型ヴェロズの恩恵を、アラブ首長国連邦のより多くのドライバーに提供できることを嬉しく思います」