2023年2月14日、ステランティス・ジャパンはシトロエンのスライドドア付きハイトワゴン「ベルランゴ」に、フランス国旗をモチーフとしたカスタマイズを施した特別仕様車「ベルランゴ トリコ」を設定し、全国のシトロエン正規ディーラーで発売を開始しました。

　今回設定されたベルランゴ トリコとは、いったいどのような仕様の加えられたモデルなのでしょうか。

　ベルランゴは2020年10月の日本導入以来、シトロエンの国内販売台数の約半数を占めるほどの人気を誇るハイトワゴンです。

　シトロエンらしい独創的なデザインと使い勝手の良い快適なインテリアを魅力とした2列シート・5人乗りモデルで、広い空間に加え後席にスライドドアを備える実用性の高さなどから、幅広いユーザー層からの支持を集めています。

　また2023年1月19日には3列シート・7人乗り仕様の「ベルランゴ ロング」も追加され、更なる拡販が期待されるモデルです。

　そんな中、今回設定されたベルランゴ トリコは、5人乗りの「SHINE」グレードをベースに、フランス国旗をモチーフとした3色のカラーテーマに沿ったカスタマイズを施しています。またボディカラーも3色設定されており、それぞれが以下のように異なるテーマを表現しています。

「ブランイシ」のボディカラーはフランス国旗に見られるトリコロールをテーマに設定し、フロントフォグランプ周りにはブルーを、ボディサイドのエアバンプにはレッドのアクセントを配しています。インテリアのフロアマットには前席用がブルー、後席用にはレッドのパイピングをアクセントとし、遊び心をもたせました。

「ディープブルー」のボディカラーには、ニューカレドニアやタヒチなどに見られる美しい海をテーマに設定。フォグランプには南洋のエメラルドラグーンを思わせる色合いを、ボディサイドのエアバンプには砂浜をイメージさせるベージュのカラーリングをあしらい、また、インテリアのフロアマットは前席用がエメラルド、後席用にはベージュのパイピングを施しています。

「リプラチナム」のボディカラーは、自然豊かな南仏のプロヴァンス地方に見られるプラタナスの並木をイメージしたアースカラーを採用。フォグランプ周りにはライムのカラーを、ボディサイドのエアバンプにはリッチオークの紅葉を思わせる色味を加え、さらにインテリアのフロアマットには前席用がライム、後席用にはリッチオークのパイピングを施しています。

　カラーコーディネートを除いたベルランゴ トリコの基本装備は、5人乗りのSHINEグレードに準じています。

　ボディサイズは全長4405mm×全幅1850mm×全高1850mmで、搭載するエンジンは1.5リッターのクリーンディーゼルターボエンジン。トランスミッションもSHINEと同様の8速ATを組み合わせています。

　ベルランゴ トリコの価格は420万円（消費税込）。ボディカラーにディープブルーかグリプラチナムを選択した場合には、別途ペイントオプションが必要となり6万500円（消費税込）が追加されます。