9割以上が大間違い 浸透しない電気自動車への正しい認識

パーク24が「電気自動車」についての意識調査を行ったところ、9割以上の人が航続距離が50km以下だと思っていることが判明。正しい認識が浸透していないことが分かりました。そうした誤った認識は、電気自動車の普及が進まないひとつの理由にもなっていそうです。

中国地方でなぜか高いディーゼル人気

 「クルマを燃料で選ぶとしたら、どの燃料のクルマが欲しいですか?」という質問に対しては、約半数の49%が「ガソリン」を選び、「電気」17%、「水素」13%、「プラグインハイブリッド」11%、「ディーゼル」10%の順になっています。ただ最下位だったディーゼルは、中国地方の回答に限定すると20%の人が選択。ガソリンに次ぐ順位です。広島を本拠地に、ディーゼルへ力を入れるマツダの影響があるのかもしれません。

 また「電気自動車がどのようになったら購入しますか?」という質問に対して、最も多かった回答は「価格が手ごろになったら」で40%。それに「航続距離に不安がなくなったら」23%、「充電ステーションが増えたら」20%、「好きな車種があったら」14%が続きます。やはり航続距離、充電に関する不安は大きいようで、43%がそれを購入できない理由に挙げた形です。ちなみにこのアンケートで「電気自動車を既に保有している」と応えた人は0%でした。

 パーク24の資料によると、電気自動車の保有台数は54757台(2013年3月末現在、次世代自動車振興センター調べ)となっており、3年で約6倍に増えていますが、2013年の自動車保有台数は7600万台(自動車検査登録情報協会調べ)であることから、保有率で見ると電気自動車は0.1%にもなりません。

 こうした結果についてパーク24は「電気自動車の保有率が低い要因として、価格はもちろんのこと正しい情報が認知されていないことが想定されます。電気自動車に触れる機会を増やすことが、認知拡大の一つのきっかけになるかもしれません」とコメントしています。

【了】
提供:乗りものニュース

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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