ポルシェ新型「パナメーラ」がニュル北コースで7分30秒を切るカテゴリー新記録を達成
ドイツ・ポルシェAGは2020年8月13日、新型「パナメーラ」がドイツのサーキット、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)で7分29秒81のラップを達成したと発表した。このタイムは、ニュルブルクリンク公式ランキングで「エグゼクティブカー」カテゴリーの新記録となった。
現行パナメーラターボの4年前のタイムより約13秒速い記録
ドイツ・ポルシェAGは2020年8月13日、新型「パナメーラ」がドイツのサーキット、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)で7分29秒81のラップを達成したと発表した。このタイムは、ニュルブルクリンク公式ランキングで「エグゼクティブカー」カテゴリーの新記録となった。
2020年7月24日、気温22度、路面温度34度のなか、テストドライバーのラース・カーン選手は13時49分にタイムアタックを開始、20.832kmのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを7分29秒81で駆け抜けた。
「新しいパナメーラのパワートレインに加えられた機能強化は、世界でもっとも要求の厳しいサーキットでの走行中に、常に感じられました」とカーン選手はコメントする。
「ハッツェンバッハ(※ニュルブルクリンク北コースのコーナーの名前、以下同)、ベルグワーク(※)とケッセルチェン(※)のセクションでは、電気機械式ロール・スタビリゼーションシステムの新しいセットアップが一貫して効果的であり、凹凸のある路面にもかかわらず、パナメーラに信じられないほどの安定性を与えてくれました。
シュヴェーデンクロイツ(※)では、車は横方向のダイナミクスの向上と新しいミシュランスポーツタイヤのグリップの向上の恩恵を受けました。パナメーラでは不可能だと思っていたはずのコーナリングスピードを実現しました」
パナメーラの製品ライン担当副社長であるトーマス・フリームスは「パナメーラはツーリングサルーンでありながら、真のスポーツカーでもあります。新型パナメーラは、それらがさらに強化されました」とコメントする。
「エンジン出力の増加に加えて、コーナリングの安定性、ボディコントロール、ステアリング精度の面で改善がおこなわれています。これらの機能強化により、日常の快適さとパフォーマンスの両面が向上しています。今回のラップ新記録は、このことの証明でもあります」
※ ※ ※
今回、新記録を打ち立てたパナメーラは、2020年8月末にワールドプレミアされる予定の改良新型モデル。市販車ベースだが、ドライバー保護のためレーシングシートとセーフティケージが装備されている。
新型パナメーラのために開発され、今回のタイムアタックにも使用されたタイヤはミシュラン・パイロットスポーツカップ2。このタイヤは新型パナメーラの市場投入後、オプションで装着が可能だ。
2016年、ラース・カーンは550psを発生するパナメーラターボをドライブして、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを7分38秒46で走行したが、このタイムは当時のラップレコード挑戦のための通常の走行距離、つまりグランドスタンド13番(T13)の約200mの長さのサーキットセクションなしで達成されている。
今回は、ニュルブルクリンクGmbHの新規約に基づき、ラップタイムはノルドシュライフェの全距離、20.832kmで計測された。
新型パナメーラとラース・カーンは2016年に出したタイムとの比較のために、当時と同じ距離でも計測したが、7分25秒04で20.6kmのマークを通過している。つまり4年前よりも約13秒速くなったということになる。
>電気機械式ロール・スタビリゼーションシステムの新しいセットアップが一貫して効果的
>新しいミシュランスポーツタイヤのグリップの向上の恩恵を受けました。
とのこと。