“免許不要”で乗れる「“新しい”乗りもの」発表! “バイクみたい”に車体が傾く「独自スイング機構」搭載! 荷物が詰めて“安定感バツグン”な新型「3輪カーゴ」ウィズモ! 日本メーカー2社が共同開発!
グラフィットと椿本チエインは2026年11月2日、新たな3輪モビリティの共同開発を開始したと発表しました。一体どのような乗り物なのでしょうか。
荷物が詰めて“安定感バツグン”な新型「3輪カーゴ」
2026年11月2日、モビリティメーカー「グラフィット」と機械部品メーカー大手「椿本チエイン」は、新たな3輪モビリティ「WIZMO(ウィズモ)」の共同開発を開始したと発表しました。
この新しい車両は、現在転換期を迎えている日本の近距離運送やデリバリー業界の課題を解決する次世代のモビリティとして注目を集めています。

開発の背景にあるのは、日本の交通社会における大きな法改正と環境規制です。
フードデリバリーや新聞配達といった業務用途では、長年にわたって50ccの「原動機付自転車(原付一種)」が主力として活躍してきました。
しかし、厳格化される排ガス規制に対応することが技術的およびコスト的な面で困難となり、2025年10月をもって国内二輪メーカー各社は50cc原付バイクの生産を終了しています。
これに伴い、従来の原付バイクに代わる新しい業務用車両の確保が急務となっており、解決策のひとつとして電動バイクや「特定小型原動機付自転車(特定原付)」が脚光を浴びているのです。
今回発表された新型ウィズモは、まさにこの特定原付の枠組みを活用した3輪カーゴモビリティです。
特定原付の車両区分に該当するため、16歳以上であれば運転免許を保有していなくても公道を走行することが可能。
最高時速は20km/hに制限されるものの、誰もが気軽に乗車できるため、深刻化するデリバリー業界の人手不足を解消する一手として期待されています。
現時点で新型ウィズモの具体的な車両サイズやバッテリー容量、ならびに販売価格に関する詳細な情報は公開されていません。
しかし特定原付の法的規格に則るため、ボディサイズは全長1900mm以下×全幅600mm以下というコンパクトな設計となります。
また、搭載されるパワーユニットの電動モーターについても、定格出力0.6kW以下のスペックとなり、都市部の入り組んだ路地や交通量の多い環境でも安全かつスムーズに走行できる仕様が採用されると見られます。
ハードウェア面において最大の特徴となるのが、椿本チエインが独自に開発した「スイング機構」の搭載です。
コーナリング時などに車体を傾けられるこの独自の機構により、3輪車でありながら2輪車に近い自然な操縦性を実現しています。
くわえて、車体は低重心で安定感のある足回りに設計されており、運転経験の浅いユーザーであっても転倒のリスクを抑え、安心して業務に集中できるよう工夫されています。
また、デリバリー用途に特化した機能として、リアの荷台スペースには最大30kgの荷物を積載できる大型ボックスを搭載可能。
さらに雨天時の作業負担を軽減するキャノピー(屋根)など、用途や業態に応じた多彩なオプションパーツの展開も想定されています。外観デザインも単なる実用車にとどまらず、乗る人のモチベーションを高めるスタイリッシュな造形が与えられました。
このように、これまで2輪から4輪まで多様なモビリティを手掛けてきたグラフィットの豊富な知見と、創業以来培ってきた椿本チエインの「動かす」技術が融合した新型ウィズモ。
今後は試作車を用いた品質の作り込みを進め、2027年1月からは実証実験を開始し、2027年度末の正式な販売開始を目指すとしています。
日本の配達現場の風景を大きく変える存在として、引き続き今後の動向から目が離せません。












