トヨタ「ハリアー」ハイブリッド一本化で最安価格が「約69万円アップ」! ガソリン車廃止で購入動向に変化も!? 人気「高級SUV」に何が起きた?
トヨタ「ハリアー」は2026年8月の一部改良で、ガソリン車とプラグインハイブリッド車が廃止され、ハイブリッド専用モデルとなりました。価格上昇による購入動向への影響を販売店に聞きました。
「ハリアー」ハイブリッド一本化で最安価格が「約69万円アップ」!
トヨタのSUVラインナップのなかでも、高級感のあるデザインや上質な室内空間で人気を集めているのが「ハリアー」です。
都市型高級SUVの先駆けとして知られ、現在は4代目モデルが販売されています。
2026年8月には一部改良が実施され、純ガソリン車とプラグインハイブリッド車が廃止され、ハイブリッド専用モデルとなりました。
今回の改良では、パワートレインのラインナップが整理されたことでエントリー価格も上昇していますが、販売現場ではどのような変化が起きているのでしょうか。

直近の一部改良では、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセント(非常時給電システム付き)が全車に標準装備されました。ただし、スペアタイヤを選択した場合は装着されません。
また、ブラックの内外装を特徴とする特別仕様車「Z“Leather Package・Night Shade”」「Z“Night Shade”」も改良され、フロントグリルやホイールナットなどに新たなブラック加飾を採用。より精悍な外観となっています。
ハイブリッド専用モデルとなったことで、価格帯も変わりました。加えて、ハイブリッド車自体も改良前より9万5700円(消費税込/以下同)値上がりしており、これまで最も安かったガソリン車は371万300円でしたが、68万6400円上昇。現在の価格帯は439万6700円~556万1600円となっています。
日本自動車販売協会連合会によると、ハリアーの2026年4月~9月の累計登録台数は1万8594台で、前年同期比80.1%と前年を下回りました。
ただし、この数字だけで、8月の一部改良によるハイブリッド専用化や価格上昇の影響を判断することはできません。
では、実際の販売現場では、どのような変化が起きているのでしょうか。関東地方にあるトヨタ販売店で話を聞いたところ、ハリアーはもともとハイブリッド車の販売比率が高かったため、ガソリン車の廃止による影響はそれほど大きくないといいます。
「ハリアーはハイブリッド車を選ばれるお客様が多かったので、ガソリン車がなくなっても大きな影響はありません。ただ、若いお客様を中心に、価格を抑えられるガソリン車を希望される方もいらっしゃいました」
実際に、ガソリン車の廃止を受け、新車の購入を諦めて認定中古車に切り替えたり、トヨタ「カローラクロス」や他ブランドのSUVを検討したりするケースも、少ないながらあるそうです。
また、今回の一部改良では、アクセサリーコンセントの標準化や特別仕様車Night Shadeの加飾変更などが実施されましたが、ハイブリッド車自体も10万円近く値上がりしたことについて、「少し高い」という声も聞かれるといいます。
なお、今回の一部改良では、装備の充実に加えて各種法規への対応も行われています。ただし、こうした変更は目に見えにくいため、価格上昇を負担に感じるユーザーもいるのかもしれません。
一方、販売店では次期型ハリアーに関する問い合わせも増えているそうです。
自動車専門誌などでは、ハリアーが将来的に「クラウンスポーツ」と統合されるのではないかという情報も報じられており、こうした話題について確認するユーザーもいるといいます。
「次期型についての問い合わせは増えています。クラウンスポーツと統合されるのか、と聞かれることもありますが、販売店にはそうした情報は一切届いていません」
現行ハリアーの納期については、2026年10月時点でトヨタの公式サイトでは3~4か月が目安とされています。取材した販売店でもおおむね同程度ですが、グレードやボディカラーなどの仕様によっては、2か月程度で納車できる場合もあるそうです。
人気が高いのは、ブラックの加飾を取り入れた特別仕様車「Night Shade」系です。特に最上級仕様のZ“Leather Package・Night Shade”は、問い合わせや見積もり依頼が多いそうです。
とはいえ、乗り出し価格が非常に高額になることもあり、購入予算がネックになるケースもあるといいます。
「高級感のある内外装が好評ですが、乗り出し価格が600万円を超えるため、ほかのクルマと比較されるお客様もいらっしゃいます。もう少し予算を増やせばレクサス『NX』も選択肢に入ってくるので、商談で名前が挙がることもあります」
一方、通常グレードでは「Z」に支持が集まっており、4WDの「Z E-Four」はリセールバリューを重視するユーザーからも人気があるといいます。
12.3インチTFTカラーメーターや大型ディスプレイなど、ハリアーらしい上級装備が充実している点も魅力です。
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一部改良によってハイブリッド専用モデルとなり、価格帯も上昇したハリアー。販売現場では、ガソリン車の廃止を惜しむ声がある一方で、上級グレードや特別仕様車には引き続き高い関心が寄せられているようです。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。





































