スズキの「“そっくり”軽ワンボックス」何が違う? 約24万円の価格差がある商用バン&乗用ワゴン! 2つの「エブリイ」の装備と使い勝手とは!
スズキの「エブリイ」と「エブリイワゴン」は、見た目がよく似ていますが、装備や使い勝手、価格には違いがあります。商用と乗用で何が異なるのでしょうか。
商用の「エブリイ」と乗用の「エブリイワゴン」違いは?
スズキの軽ワンボックス車には、商用モデルの「エブリイ」と乗用モデルの「エブリイワゴン」があります。
どちらも四角いボディに両側スライドドアを備え、外観もよく似ていますが、実際には室内の作りや装備、価格などに違いがあります。
例えば、ターボエンジンを搭載するグレード同士で比較すると、20万円以上の価格差があるのですが、商用モデルと乗用モデルでは、具体的に何が異なるのでしょうか。
エブリイのルーツは、1982年に登場した軽商用車「キャリイバン」の派生モデルにさかのぼります。その後、エブリイの名称が定着し、1999年には軽乗用車として「エブリイワゴン」が登場しました。
現在販売されているエブリイは2015年2月に登場した6代目モデルで、エブリイワゴンは3代目にあたります。
基本的なボディ構造を共有しながら、商用モデルは荷物の積載性を重視し、乗用モデルは人を乗せることを意識した設計となっています。
現行モデルは発売から11年以上が経過していますが、その間にも改良が重ねられており、2026年5月には両モデルの一部仕様変更が実施されました。
このときの改良では、フロントデザインを刷新したほか、インテリアを黒基調に変更。安全装備や快適装備についても充実が図られています。
では、商用のエブリイと乗用のエブリイワゴンには、どのような違いがあるのでしょうか。

大きく異なるのが、荷室と後部座席の構造で、商用のエブリイは、荷物を効率よく積載できるよう、広い荷室を確保しています。
荷室長はグレードによって1820mmまたは1910mm、荷室幅は1280mmまたは1320mm、荷室高は1240mmとなっており、軽自動車の限られたボディサイズを生かした空間設計が特徴です。
最大積載量は2名乗車時で350kgを確保しており、後部座席を折りたたむことで、広い荷室を作り出すことができます。
また、グレードによって後部座席の構造も異なり、上級グレードには分割可倒式のリアシートが採用されています。
一方、乗用のエブリイワゴンは、後部座席に座る人の快適性にも配慮されています。
後席には左右独立して180mmの前後スライドが可能な機構を備え、リクライニング機能も採用。乗員の体格や荷物の量に応じて、座席の位置や背もたれの角度を調整できます。
さらに、エブリイワゴンも荷室の広さを確保しており、ハイルーフ車では後席を最前端にスライドさせた状態で1123リットルの荷室容量を実現しています。
このように、エブリイは荷物の積載性を重視した設計、エブリイワゴンは後席の快適性と積載性を両立した設計となっているのが大きな違いです。
エンジンやトランスミッションにも違いがあります。
商用のエブリイには、660ccの自然吸気エンジンに加え、上級グレードの「JOINターボ」にターボエンジンを設定。トランスミッションはグレードによって5速MTまたはCVTが組み合わされます。
一方の、エブリイワゴンは「PZターボ」と「PZターボスペシャル」の2グレード展開で、どちらも660ccターボエンジンを搭載。トランスミッションはCVTのみです。
駆動方式は両モデルとも後輪駆動の2WDと4WDを設定。エブリイワゴンでは、標準ルーフとハイルーフの2種類から選択できます。
また、快適装備についても違いがありますが、2026年5月の改良によって、商用のエブリイでも装備を充実させることが可能になりました。
例えば、エブリイのJOINターボに「アップグレードパッケージ」をメーカーオプションとして設定。
このパッケージには、後席両側のワンアクションパワースライドドアやフルオートエアコン、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールなどが含まれており、商用モデルながら快適性や利便性を高められるのが特徴です。
対する、乗用のエブリイワゴンでは、こうした装備が標準で用意されているほか、2026年5月の改良でステアリングヒーターやパワースライドドアの予約ロック機能なども採用されました。
価格(消費税込)は、商用のエブリイが134万3100円から、ターボエンジンを搭載するJOINターボの2WD・CVT車は177万5400円です。
これに対して、エブリイワゴンのPZターボは、標準ルーフの2WD・CVT車で201万9600円となっています。
同じターボエンジンを搭載する2台を比べると、価格差は24万4200円です。ただし、JOINターボにアップグレードパッケージを装着した場合は11万5500円高となり、エブリイワゴンとの価格差は縮まります。
もちろん、装備を追加しても後部座席の構造などには違いがあるため、価格だけでなく、使用目的に合わせた比較が必要です。
なお、商用のエブリイには特別仕様車「Jリミテッド」が設定されています。
JOINターボをベースに、ブラック塗装のバンパーやドアハンドル、専用LEDヘッドランプ、専用デカールなどを採用した外観が特徴です。
※ ※ ※
商用のエブリイと乗用のエブリイワゴンは、よく似た外観ながら、後部座席の構造や装備、価格などに違いがあります。
エブリイは荷物を多く積む仕事や趣味での使用に適している一方、エブリイワゴンは後部座席に人を乗せる機会が多い場合にも対応しやすい設計です。
ただし、商用モデルでも上級グレードやメーカーオプションによって装備を充実させられるため、両モデルの違いは装備面だけでは判断しにくくなっています。
購入を検討する際は、乗車人数や荷物の量、必要な装備などを踏まえ、それぞれの特徴を比較してみるとよいでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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