発売19年で「過去最高」記録を更新! 異例の“売れまくり”を誇る「4WDミニバン」がスゴイ! パワフルな「ディーゼル」&タフな悪路走破性で“指名買い”される三菱「デリカD:5」選ばれる理由とは!
発売から19年も経てば、そろそろ世代交代……と思いきや、三菱「デリカD:5」は今が“売れ盛り”。2026年度上期の販売台数は、上期として2期連続で過去最高を更新しました。フルモデルチェンジせずに売れ続ける、その理由とは。
ライバルにはない魅力とは? 「次もデリカ」と選ばれるブランド力の秘密
ミニバン市場には、トヨタ「アルファード」や「ノア/ヴォクシー」、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」など、魅力的なモデルがそろっています。
しかし、デリカD:5を求める人にとって、こうしたライバルが必ずしも比較対象になるとは限りません。

最大の魅力は、ミニバンの利便性とSUVの走破性を両立させ、独特のスタイリングまで備えていることです。
キャンプやスキー、釣りなどを楽しむなら、荷物をたっぷり積める室内と、雪道や荒れた路面にも対応できる走破性は心強いもの。街乗りが中心でも、スライドドアや3列シートの使い勝手、SUVらしいタフなデザインを楽しめます。
さらに、現在のデリカD:5は全グレードが2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンを搭載する4WD仕様。以前はあったガソリン車もなくなり、ハイブリッド車など電動モデルの設定もありません。
燃料価格が気になる昨今、軽油の経済性や低回転からの力強いトルクは、長距離を走るユーザーにとって魅力でしょう。電動化が進むなか、デリカD:5は「ミニバン×SUV」という個性に、ディーゼルというもうひとつの希少性が加わっているのです。
一般的なミニバンの4WDでも十分という人はいるはずですが、実用性・走破性・スタイル・ディーゼルの魅力まで求めると、簡単に代わりは見つかりません。
だからこそ、最初から「デリカに乗りたい」という指名買いが期待できるのでしょう。
三菱も今回の発表で、新規ユーザーだけでなく、歴代デリカオーナーからの継続的な支持が販売を後押ししていると説明しています。
フルモデルチェンジは買い替えを促す絶好の機会ですが、デリカD:5は基本設計を維持しながら、走行性能や安全装備を進化させてきました。
慣れ親しんだ使い勝手はそのままに、新しい技術や装備を手に入れられる。今のデリカが気に入っているからこそ、次もデリカに乗りたい。そんな買い替え需要もあるのでしょう。
また、アウトドアやカスタムを楽しむオーナーたちが、独自のコミュニティを育んでいることも見逃せません。
SNSやYouTubeでその魅力に触れ、デリカに興味を持つ人もいるでしょう。販売への影響は測れませんが、購入後の楽しみ方まで伝わることは、ブランドの強みといえそうです。
もっとも、弱点がないわけではありません。
2026年の大幅改良でさらに予防安全機能は強化されたものの、車線中央を維持するステアリング支援は非搭載(車線逸脱警報システム・LDWは装備)のままです。
ノア/ヴォクシーなどの最新世代ミニバンに比べ、高速道路での運転負担を軽減する機能にはやや差があります。
三菱がお得意なはずのPHEV(プラグインハイブリッド)の設定がないことも、電動化が進む現在では気になるところです。
基本設計を長く使い続けることが、すべてのクルマに通用するわけではありません。それでも、既存オーナーから支持され、新規ユーザーにも選ばれるデリカD:5は、異例の成功例といえるでしょう。
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三菱にはもうひとつ、指名買いされる素養を持ったクルマがあります。
そう、2026年9月に世界初披露された新型「パジェロ」です。「もう一度パジェロに乗れる」こと自体が、かつてのオーナーの購入動機になり得るでしょう。
パジェロは新型の登場を待ち望むファンの期待を背負い、デリカD:5は現行モデルを磨き続けることで支持を集めてきました。世代交代するか否かは違っても、簡単には代わりの利かない存在という点では共通しています。
新しいモデルを次々と投入するだけが、クルマづくりの正解ではありません。
ひとつのモデルを長く育て、その魅力を磨き続ける……。発売19年にして販売記録を更新したデリカD:5は、フルモデルチェンジありきの常識に、一石を投じているのかもしれません。
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。




























































