ホンダ斬新「“N-BOX”軽トラ」がスゴイ! 全長“50cmカット”した「“2人乗り”超コンパクト」仕様! 専用トレーラー連結で「大人4人」就寝&「豪華リビング」も出現!? ユニークすぎる「N-TRUCK/N-CAMP」とは!
ホンダはかつて、人気軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」をベースにした斬新な軽トラック「N-TRUCK」を製作しました。大いに注目を集めた「N-BOX軽トラ」の特徴について紹介します。
ホンダ斬新「“N-BOX”軽トラ」がスゴイ!
ホンダ「N-BOX」には、かつて後席スライドドアをなくした“軽トラ仕様”のコンセプトカーがありました。全長約2.9mの2人乗りボディに、専用設計のキャンピングトレーラーを連結できるという1台です。
その名は「N-TRUCK(エヌトラック)」。2015年2月に幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2015」で、キャンピングトレーラー「N-CAMP(エヌキャンプ)」とともに出展されました。
ベースは、2011年に「N」シリーズの第1弾として登場した初代N-BOXです。全長は3395mm、全幅は1475mmで、人のための空間を最大に、機械部分を最小にするホンダの「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)」に基づいて開発されました。
ホンダは同ショーに「アウトドアだけじゃない、Hondaは可能性満載」というテーマで出展しました。
そのなかでN-TRUCKは、N-BOXの全長を50cmカットしてカスタマイズした軽ピックアップトラックで、「あえてスペースを引き去ることで得られる、新しい価値」を提案するモデルとされています。

この形が生まれたきっかけは、ある社内デザイナーからの提案だったといいます。
テーマは“断捨離”。ピックアップトラックをつくることが出発点だったわけではなく、提案したデザイナーは、「日本の平均乗車率は1.4人なので後ろの席はいらないと考え、いらないものを削っていった結果がこの形になった」と説明しています。
当初はN-BOXの派生モデル「N-BOX+(エヌ ボックス プラス)」をもじって、“N-BOX-(マイナス)”と呼ばれていたそうです。
そのデザイナーによると、フロントドアまではN-BOXのまま残し、そこから後ろを切り詰めて全長2895mmとしています。
ベース車がセンタータンクレイアウトのため後ろを切っても問題はなく、縦向きに付いていたサイレンサーだけは、はみ出す分を90度向きを変えて収めたそうです。
後部の荷台には大きめのクーラーボックスがビルトインされ、状況に合わせて取り外せます。
荷室と室内はトランクスルーでつながり、テールゲートを開けるとベンチとしても使えます。
軽トラックの形を選んだ背景には、ホンダ初の市販四輪車が、1963年8月に発売された軽トラック「T360(ティー サンロクマル)」だったこともあるといいます。
N-TRUCKのボディカラーはT360のブルーのイメージを残したもので、白いルーフはT360のフロントにある白いHマークをイメージしたものだそうです。
一方、N-CAMPは1軸式のトレーラーで、N-TRUCKの荷台の上に張り出すようにキャビン上部を突き出した、大人2人が十分過ごせるサイズのバンクベッド(収納式ロフトベッド)を備えています。
インテリアは使い方に合わせて自由にアレンジできると、ホンダは説明していました。
N-TRUCKとN-CAMPの組み合わせには、“必要なときに必要なものだけを乗せる”という考え方も込められていたといいます。
N-CAMPの床には毛足の長いカーペットを敷き、肘かけ付きの緑色のソファと広めのテーブル、木目調のパーツを備えた、まるでリビングのような空間です。
リビング部分でも2人が寝られるため、上下で最大4人が就寝できます。
ホンダでは、普段の通勤はN-TRUCK単体で、休日はN-CAMPを連結して出かけるという使い分けも想定されていたといいます。
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凝りまくった造り込みもあって、N-TRUCK/N-CAMPは2015年の公開時、大いに話題を呼びましたが、その後市販化が実現することはありませんでした。
いかにもホンダらしい斬新かつ独創的な“N-BOX軽トラ”の提案に対し、ネット上では今なお、「今の時代なら絶対売れると思う」「あのサイズ感がちょうどいい、再登場を期待」といった声も見られます。
今後もこうした提案で、観るものをワクワクさせて欲しいものです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。





















