中国・BYDの「新型“軽”」ラッコが“人気”!? どんな人が買ってる? 実際の販売状況はどうなってるのか
2026年7月に発売されたBYDのスーパーハイト軽ワゴンEV「ラッコ」。「年間販売台数1万台」という目標を掲げる同車ですが、実際の販売状況はどうなのでしょうか。西川昇吾氏が独自に取材をし明らかにしました。
「新型“軽”」ラッコが“人気”!?
中国の自動車メーカーBYDが日本専用に開発した軽自動車「ラッコ」は「年間販売台数1万台」という目標を掲げて、今年7月に日本市場に投入されました。
7月末の販売開始当時はこの目標を高いとする声もありましたが、ラッコの売れ行きはどうなのか…実際の数字と共に売れ行きをお伝えします。
まず、実際の数字からお伝えします。9月中旬時点でのラッコの受注台数は約1700台。販売開始から約1か月半での数字ですが、お盆休みがあったことを考えると実質的には約1か月での受注台数と表現することもできます。
1年1万台となると1か月あたりで求められる受注台数は833台となるので、新型車ブーストもありますが目標を超えるまずまずの滑り出しと言えます。
では実際ラッコを購入している人はどのような人なのか。データとして女性購入者は全体の25%に留まっているそうですが、「契約者が旦那様で実際に使うのは奥様」というケースも多くあると言えます。
実態としてのメインユーザーは30~50代の主婦となっているそうで、軽スーパーハイトワゴンのメインユーザー層にピッタリとハマります。
これまでBYDのモデルはBEVが中心で、新しいもの好きに売れてきた側面がありましたが、ラッコが目指したのは「ガソリンの軽の乗り換え先となる存在」です。そのような背景を考えると、当初狙っていたメインターゲットを見事に獲得できていると言えます。
ではなぜラッコが順調な滑り出しをすることが出来たのか。その理由はいくつかありますが、まず商品として優れているという点があります。
成約者アンケートの中で、もっとも多かった成約理由が「商品としてのしっかり感」だったそうです。これは実際に試乗してみて走行性能に好印象を持つ人が多いとのことで、「中国車」という色眼鏡を通して試乗をしてみると、良い意味で期待を裏切られて購入に前向きになっているとのこと。
また、両側電動スライドドアや最上級グレードの300Premiumに装備されたパワーシートなど快適装備が充実しているのも実際に買った人が決め手とした大きなポイントとなっています。

そして買う側の安心感が想像以上に高いというのも購入の決め手となっているようです。バッテリーの保証内容が充実しているのはもちろんですが、将来的なリセールバリューも加味した売り方もポイントとなっています。
5年据置型ローンの「RACCO楽っとプラン」の存在です。日本で新車の購入方法として浸透している「残クレ」こと残価設定型クレジットになぞったプランで、5年後の残価を50%に設定して月々の支払いを安く済ませるプランです。
残クレとの違いは残価が保証されていないという点。あくまでも5年後の残価を50%に設定しているのです。
このように聞くと、「やっぱりリセールバリューを約束出来ないから残価保証をしてくれないんだ!」という声が聞こえてきそうですが、BYDは国内メーカーと違っていて日本国内における自社ファイナンスを有していないため残価保証が出来ないのです。
BYDとしても自社ファイナンスがあれば残価保証をしたいという気持ちがあるようです。
今回「RACCO楽っとプラン」で提携しているローン会社はジャックスですが、軽自動車のスーパーハイトワゴンという高いリセールバリューが見込める商品だから、このようなプランのローン商品を提供することが出来たとのことで、この点は実際に購入するユーザーの安心感につながるポイントと言えそうです。
実際に「RACCO楽っとプラン」を使っての契約も多いとのことで、買い方も含めて日本の軽自動車ユーザーに合ったものをBYDは用意してきているのです。
新車ブーストの恩恵も大きいですが、順調な滑り出しを見せたラッコ。今後継続的に販売をキープできるかにも注目したいところです。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。





























































































