新潟〜福島の“最短新ルート”「最後のトンネル」着工! 昔からの“超・難所”をトンネルでサクッとショートカット! 「2時間半の迂回」解消する国道289号「平石山トンネル」開通に期待 福島
福島県土木部は2026年9月4日、現在整備中の国道289号「入叶津(いりかのうづ)道路」で、最後となるトンネル工事の着工を発表しました。
将来は「大迂回」を回避する新ルートに
2026年9月4日、福島県土木部が整備を進めている国道289号「入叶津(いりかのうづ)道路」で、最後の1本となる「(仮称)平石山トンネル」の着工式を行いました。
入叶津道路は、国土交通省と新潟県、福島県が共同で整備を進めている延長約20.8kmにおよぶ「八十里越道路」を構成する延長約7.8kmの道路です。
そのうちトンネル工事が始まったのは、只見町の大字叶津地内に設置する延長655.1mの「(仮称)平石山トンネル」です。

平石山トンネルの周辺は山間部に位置しており、線形や見通しが悪い峠道の区間です。
特に雪が降り積もる冬季は、雪崩などの自然災害の危険があり、通行止めによって交通ネットワークが麻痺するなど、安全性や安定性に課題を抱えている状況でした。
そこで現道に沿うように冬季でも安定して利用できる安全なルートを構築するのが、入叶津道路です。
幅9mの2車線(片側1車線)道路と各所にトンネルやスノーシェッドを含めた雪崩対策を整備することで、冬季を含めた通年通行を可能とします。
入叶津道路は平石山トンネルのほかに、「叶津第1トンネル」(延長296m)、「叶津第2トンネル」(延長567m)、「ナコ沢スノーシェルター」、「チバ沢スノーシェッド」、「(仮称)平石山第2スノーシェッド」に加えて、9本の橋梁部が設ける計画を進めており、2026年3月末の時点で事業進捗率は87%に達していますが、現時点で開通時期は未定となっています。
入叶津道路を含む八十里越道路は、新潟県が施工する延長約1.2km、国土交通省が施工する延長約11.8km、福島県が施工する延長約7.8kmで構成される延長約20.8kmの道路です。
新潟市中央区から福島県いわき市に至る国道289号の区間となり、八十里越道路は新潟県三条市から魚沼市を経て、福島県只見町に至る不通区間で整備が進められています。
ちなみに同区間は、およそ8里(約31.4km)の距離に1000m級~1500m級の山々が連なる地域で、1里進むのに10里に相当するほど苦労するとして「八十里越」と呼ばれるようになったとされています(諸説あり)。
人を寄せ付けないような難所でありながらも、越後と会津を結ぶ、古くから重要な交易ネットワークとして利用されてきた峠道ですが、冬季には19.1kmに渡って通行不能となる区間があります。
並行する国道252号も冬季閉鎖となるため、只見町から三条市に行く場合、会津坂下(あいずばんげ)町に戻り、そこから磐越道と北陸道を利用して160km以上の道のりを157分かけて通行するほかなく、大幅な迂回が強いられている状況です。
こうした問題を解決するべく、難所を大幅にショートカットしつつ安全に通行できるようにするルートが、現在整備中の八十里越道路です。
全線が開通すれば新潟県と福島県の双方向の交通が劇的に改善され、2時間半の大迂回は約80分短縮。周辺地域の交流や産業の活性化につながると期待されています。
Writer: 春山優花里
フリーランスの編集記者。WEB媒体を中心に15年以上メディア業界で働くなんでも屋。幼少期に叔父の書斎で見た膨大なミニカーコレクションに圧倒され、クルマやバイクに興味を持つ。漫画やアニメ、ゲームが好き。







































