トヨタ斬新「“4列8人乗り”FRミニバン」がスゴイ! 全長5.3mの「アルヴェル」超えボディに超パワフルな「2.8Lディーゼルターボ」搭載! めちゃ快適すぎる「3列6人乗り」もたまらないグランエースとは!
高級ミニバン市場が盛り上がりを見せる中、かつてトヨタが販売していた「グランエース」というクルマを改めて振り返ります。一体どのような仕様だったのでしょうか。
トヨタ斬新「“4列8人乗り”FRミニバン」がスゴイ!
2026年6月のトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」の改良や、同年7月の日産の新型「エルグランド」発売など、昨今の高級ミニバン市場は大きな盛り上がりを見せています。
グランエースは、2019年12月から2024年4月までの約5年間にわたり生産されていた大型高級ミニバンです。
ベースとなったのは海外仕様の「ハイエース(H300系)」ですが、単に商用車を乗用車化したわけではありません。商用車譲りの高い耐久性や堅牢なボディを活かしつつ、日本市場が求める高い静粛性や乗り心地を専用設計で追求。
結果として、高級ミニバンに相応しい上質な空間と優れた快適性を実現した、非常にユニークな1台でした。
ボディサイズは、全長5300mm×全幅1970mm×全高1990mmという堂々たるサイズを誇ります。これは、現在トヨタの主力であるアルファードやヴェルファイアをさらに上回るサイズであり、街中でもひときわ目を引く圧倒的な存在感を放っていました。

エクステリアは、そのボディサイズを最大限に生かした堂々たるデザインが特徴です。フロントフェイスには大型グリルが配置され、力強い表情を演出。
また、直線的なスクエア型のボディシルエットは、広大な室内空間の確保と大型車にふさわしい風格あるスタイリングを両立。リアには、ワイド感を強調するL字型テールランプを採用しています。
インテリアは、過度な装飾を抑え、乗員の快適性に重きを置いた落ち着きのある仕上がりになっています。黒を基調としつつ、木目調や金属調の加飾パネルを効果的に配置することで、洗練された上質な室内空間を創り出しています。
シートカラーは「ブラック」と「ニュートラルベージュ」の2色が設定され、用途や好みに応じて選択可能でした。
そしてグランエースの真骨頂とも言えるのが、その広大な室内空間です。室内長3290mm×室内幅1735mmという数値を誇り、大型ボディの恩恵を最大限に活かしたゆとりある居住スペースを実現しています。
なかでも6人乗り(3列シート)仕様の上級グレード「Premium」には、2列目と3列目に独立型の「エグゼクティブパワーシート」を装備していました。
本革を使用したシートには電動リクライニング機能に加え、オットマンやシートヒーターも完備されており、長時間の移動でも快適な座り心地を実現。
このように乗員の快適さやくつろぎを優先したパッケージングは、VIPを送迎するショーファーカーとしての運用も強く意識されたものでした。
一方、「G」グレードは実用性を重視した8人乗り(4列シート)仕様となっています。4列目シートはチップアップ式(座面跳ね上げ)が採用されており、乗車人数や積載する荷物の量に応じて、フレキシブルに荷室空間を広げることができます。
安全装備も充実しており、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しているほか、パノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターといった先進の運転支援機能も搭載。大型ボディでありながら、あらゆるドライバーが安心してハンドルを握れる環境が整っていました。
パワートレインには、2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを採用し、最高出力177馬力・最大トルク450Nmの力強い走りを実現。駆動方式はFR(後輪駆動)で、トランスミッションには6速ATが組み合わされています。なお、燃費性能(WLTCモード)は10.0km/Lです。
2019年の発売当時における車両価格(消費税込)は、Gグレードが約620万円、Premiumグレードが約650万円に設定されていました。
高級ミニバン市場のなかでも高価格帯に位置するモデルでしたが、圧倒的に広い室内空間と充実した快適装備、そして用途を選ばない実用性の高さを併せ持っていました。そのため、個人のマイカーとしてだけでなく、VIPの送迎などを主とする法人需要も強く視野に入れたモデルであったことが改めてうかがえます。
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わずか5年で幕を下ろしたグランエースですが、その巨体を活かした広大な空間や高級感のある仕上がりは大きな魅力でした。
しかし、その広大な全幅と高い全高ゆえに、日本の狭い道路環境や一般的な駐車場においては、取り回しに気を遣う場面が少なからずあったことも事実です。
一方で、生産終了から月日が流れた現在でも「結構好きだった」「一代限りで終わってしまったのはもったいない」といった惜しむ声が多く、改めて注目されていた1台だったといえます。
Writer: くるまのニュース編集部
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