12年ぶり復活! 日産「“新型”ムラーノ」27年発売で問合せ“急増”! 「ランクル250サイズ」で2リッター「高性能ターボ4WD」搭載! 「左ハンドル」のみの輸入モデルが販売店でも話題に
日産は米国生産のSUV「ムラーノ」の受注を開始しています。販売店に最新情報を聞いてみました。
2027年初頭に12年ぶりに復活する日産「ムラーノ」
2026年6月3日、日産は米国で生産するSUV「ムラーノ」を日本市場に導入し、同日より注文受付を開始すると発表しました。
それから4ヶ月弱が経過した現在、ユーザーから寄せられた反響について、首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
いまから22年前の2004年9月、初代ムラーノがデビューしました。北米市場において2002年12月には先行販売しており、約2年間で8万台を売り上げるほどの人気を博します。
車名の「ムラーノ」は、イタリア・ベニス近くの島の名前に由来します。この島で作られるベネチアングラスは「ムラーノグラス」と呼ばれ、優雅な仕上がりで知られています。
「人間の五感に訴える美しさ」と「手作りの温かみ」がクルマのコンセプトと重なったことから、この名前が選ばれました。
初代ムラーノの最大の魅力は、斬新なデザインと高いドライビングパフォーマンスです。
外観は「躍動感ある彫刻」をテーマに掲げ、アンダーボディでSUVらしい力強さを、キャビンではスポーティセダンのような開放感を表現しています。
また、重心の高いSUVでありながら、高速道路やワインディングロードでも意のままに操れる「愉しい走り」を追求しています。
搭載されるパワートレインは当初、3.5リッターV型6気筒エンジンにCVTが組み合わされ、ハイパワーな走りが魅力でした。
2008年9月には、2代目へと進化しました。初代譲りの「ムラーノらしさ」を受け継ぎながら、圧倒的な存在感を放つプレミアムSUVとして開発されています。
その後、2015年に国内販売を終えたものの、北米市場では2014年に3代目がデビューしています(こちらは2025年に生産終了)。
そして今回、12年ぶりに日本国内で復活するムラーノは、2024年にデビューしている4代目にあたります。

この復活を後押ししたのが、2026年2月に国土交通省が新設した「米国製乗用車の認定制度」です。
日米関税合意にもとづき、米国当局が安全性を認証した車両なら、追加試験なしで日本へ導入できるようになったのです。
今回受注が始まった4代目ムラーノは、米国テネシー州のスマーナ工場で生産されます。左ハンドル仕様のまま、日本国内で販売される予定です。
外観のデザインテーマに「エネルギッシュ エレガンス」を掲げ、日産の最新デザイン言語「デジタルVモーショングリル」を採用しています。
フロントマスクには薄型のLEDヘッドライトを配置しており、リアには車幅の広さを強調する横一文字調のコンビネーションランプを採用しています。
さらに20インチという大径アルミホイールを装着し、ボディ全体で重厚な存在感を演出しています。
ボディカラーは、鮮やかな「ターコイズブルー」、「スーパーブラック」、「プリズムホワイト」の3色を用意しています。
内装のコンセプトは「スパのような聖域」です。水平基調のインストルメントパネルには、12.3インチの大型ディスプレイを2枚並べた統合インターフェイスが視界に飛び込んできます。
パワートレインには、日本市場に初めて投入される2リッター直列4気筒の「VCターボ」エンジンを搭載します。
このエンジンは、日産独自の可変圧縮比技術によって、最高出力245馬力、最大トルク352Nmというパワフルな性能を実現しました。
これに9速ATと4輪駆動システムを組み合わせ、優れた燃費効率と鋭い加速性能を両立させています。
そして、専用チューニングを施したダンパーと電動パワーステアリングにより、軽快なハンドリングと快適な乗り心地を味わえます。
ボディサイズは、全長4900mm×全幅1981mm×全高1725mm、ホイールベース2825mmです。
参考までに、トヨタ「ランドクルーザー250」は全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mmです。
サイズ感をつかむなら、ランドクルーザー250をイメージすると分かりやすいでしょう(ただし全高は、ムラーノの方が200mmほど低くなります)。
日本向けモデルは、2027年初頭の発売を予定しています。
先述したとおり、左ハンドル仕様であること、それに伴いワイパー&ウインカーのスイッチが右ハンドル仕様の逆であること、ドアミラーが手動格納であること、メーターの言語に日本語の設定がない、AM/FMラジオが使えないなど、本国仕様のままの箇所があります。
グレードは「SV」のみのモノグレード展開で、価格は796万4000円(消費税込み)となっています。
ついに復活を遂げたムラーノ、販売店の反響について、8月下旬に首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
「左ハンドル仕様であることのほかに、北米仕様そのままの箇所がいくつかあるので、まずはその点のご説明とご理解をお願いしております。
見た目の格好良さや珍しさだけで選んでしまうと、ご納車後に『こんなの知らなかった』となってしまっては申し訳ないので、販売する側としては気を使う部分ですね。
ご納期について確定ではないのですが、2027年3月以降の予定です」
他の日産ディーラーにも問い合わせてみました。
「かつてムラーノを所有していたお客様を中心に『予約する前に実車を見てみたい』というお問い合わせをいただいております。
現在、販売店には展示車のご用意がなく…。調べてみたところ、現在は日産グローバル本社ギャラリーでも展示していないようです。
実車を見てご検討いただく方には申し訳ありませんが、もう少しお待ちいただくことになります」
逆輸入モデルゆえ、少量販売になるとは致し方ないとはいえ、国内で実車が見られる場所がないというのも、ユーザーからすると厳しいものがあります。
購入を考えているユーザーの気持ちが離れてしまわないよう、何らかの対応を考えて欲しいところです。
しかしながら、SUVが主流の現在、ほかと違ったモデルが欲しいという人には、確実に「刺さる」1台といえそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。


























































































