仮想世界とつながる!MR技術でEVパワートレインの検査が進化

メタバースやVRなどといった、仮想世界とつながる技術を指す言葉を耳にすることが増えてきました。仮想世界と現実世界が融合することで、現実には存在しないものが見えたり、感じたりすることができるようになる。実は、こうした技術は、自動車工場のものづくりの現場でも活躍しているのです。今回の記事では、日産のEV専用パワートレインの外観目視検査の習熟に導入されたMR技術についてご紹介します。

習熟期間の大幅短縮を実現

MR技術が自動車の生産現場に導入されると、どんなことができるの?
今回、日産栃木工場のe-パワートレインを組み立てる習熟トレーニングにMRゴーグルが導入されました。ここでは、EVの動力源となるパワートレインが組み立てられています。

MR技術が採用されたのは、完成したe-パワートレインの仕上がりを確認する外観目視検査の工程です。
この検査では、30にものぼる項目の確認作業を行います。複雑な作業もあるため、紙や映像のマニュアルで学習したり、新しい作業者には指導員が付きっきりで仕事を教えるなど、習熟に時間がかかることが課題でした。そこで、習熟トレーニングにMR技術を導入することにしたのです。

MRゴーグルをかけると、実物のe-パワートレインに写真や文章が重ねて表示されるので、マニュアルなどを見る必要がなく、現物を見ながらその場で作業内容を理解することができます。例えば、一人でトレーニングするときには、正しい箇所を指すと「正解」と表示され、簡単に理解度を確認することができます。また、ジヤトコと共同開発したアイトラッキングの技術によって、ゴーグルをかけた作業者がどこを見ているかを可視化できるようになったので、トレーニングの様子を撮影しておけば、指導員は後から作業者が正しい箇所を見ていたかどうかを確認できます。さらに、e-パワートレインの実物がなくても、MRゴーグルさえあれば、バーチャルで3Dモデルを表示させることができるので、いつでもどこでもトレーニングすることができます。

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 ►https://global.nissanstories.com/ja-JP/releases/nissan-is-evolving-with-mr-technology

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