サカナの群れから学ぶ自動運転?自立走行ロボットカーエポロとは

日産自動車が開発した、集団で安全かつ効率的に走行できるロボット、通称「エポロ(EPORO)」。開発はなんと10年以上前に遡ります。今回は「エポロ」の仕組みや裏側をご紹介します。

ぶつからないクルマの実現を目指して

集団で安全かつ効率的に走行できるロボット「エポロ(EPORO)」。
この「エポロ」、なんと魚が群れをなして泳ぐ姿に着想を得て設計されたというのだから驚きです。

お手本は魚の群れ

イワシのような魚群が、どのようにしてお互いにぶつかることなく泳いでいるかご存知でしょうか。一見複雑そうに見える動きですが、実はシンプルな3つのルールに基づいて、魚たちは泳いでいます。

近くを泳ぐ仲間とぶつからないよう、進行方向を変えるのが「衝突回避」。仲間との距離を保って泳ぐのは「並走」です。「接近」は、仲間と離れ過ぎると元の距離に戻る動きのことです。魚は、水圧や水流の変化を感じとる「側線感覚」によって最も近くにいる魚との距離を把握し、両目で330°にも達する広い「視覚」で、少し離れた位置にいる魚との距離を認識します。

「エポロ」もこの3つの行動ルールを守って動きます。
「エポロ」に搭載された「レーザーレンジファインダー(LRF)」と「UWB通信技術」が、それぞれ「側線感覚」と「視覚」の役割を担っています。
「レーザーレンジファインダー(LRF)」では、レーザーを照射し、その反射光が届くまでの時間から障害物までの距離を計測しています。
「UWB通信技術」では、「エポロ」同士の信号の送受信により、その往復時間から距離を算出し、位置や速度、向きなどの情報をやりとりしています。

その他、エポロについてもっと知りたい方は、こちらのリンクからお楽しみください♪
 ►https://global.nissanstories.com/ja-JP/releases/eporo
(この記事は2020年11月時点のものです)

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