パワートレインや燃費性能を比較
今回比較したのはCX-5のG EXパッケージ(2WD/FF 税込み374万7700円)とCX-60の25S Lパッケージ(2WD/FR 税込み382万8000円)です。CX-5は中間グレードの「G」に各種運転支援システムを中心としたセットオプションのEXパッケージ(税込み22万7700円)を組み合わせたもので、CX-60はラインナップされているパワーユニットの中でも最もリーズナブルな2.5リッター4気筒ガソリンエンジンを搭載したものです。

2.5リッターエンジンという点は両車ともに共通ですが、CX-5は24Vマイルドハイブリッドを搭載しているのに対してCX-60は純粋なガソリンエンジン仕様。車重もCX-5の方が60㎏軽くなっています。その差は燃費にも表れており、WLTCモード値はCX-5が15.2km/Lなのに対してCX-60が14.1km/Lで、CX-5の方が若干優れています。

燃費性能だけを見るとパワーユニットとしてはCX-5の方が優れているように思えますが、最高出力はCX-5が178PSでCX-60は188PS。加えて、CX-60は8速ATを採用しています。CX-5は6速ATで現代の水準で見ると高速走行時の合流や加速でエンジン回転の変化が忙しい印象があるので、一概にCX-5の方が優れているとは言えません。総合的に見るとかなり好みが分かれそうです。
インテリアやインフォテイメントを比較
インテリアの質感という分野に関してはCX-60の方が優れています。CX-60はエントリーの仕様でもシートヒーター付きレザーシートを採用したLパッケージとなっていて、カラーリングもブラックとグレージュの2色から選ぶことが可能です。一方のCX-5はGはブラックのファブリック、G EXパッケージではホワイト×ブラックの組み合わせ、上級のLではブラックのレザーに(OPでスポーツタンカラーを選べる)というように、グレード次第で内装カラーが決まってしまうという一面も。

またインテリアで大きな違いを感じるのがインフォテイメントです。CX-5は12.9インチのセンターディスプレイとなっていて、Googleの各種機能が利用できる先進的な仕様となっています。

対するCX-60はマツダコネクトを採用した横長の12.3インチモニターとなっており、最新システムを搭載したCX-5に比べるとオーソドックスな仕様です。しかし、エアコンが物理スイッチで操作可能なのは、むしろCX-60の方がうれしいという人もいるかと思います。
最新のインフォテイメントにこだわりたいか、使い慣れた安心感のあるユーザーインターフェースにしたいかでインテリアの好みは分かれてくる部分と言えます。
乗り味や高速走行の快適性を比較
走行する上では、さらに大きくキャラクターが異なってきます。両車を乗り比べてみると、ソフトライドで多くの人が「乗り心地がいい」と感じるのはCX-5だと思います。逆に「CX-60の乗り味はハード」と感じる人が多いかもしれません。ただ、速度域が上がる高速道路を長時間移動するのであればCX-60の方が運転フィーリングとしては疲労感が抑えられます。

ではCX-5は高速道路では分が悪いのか? と問われるとそうは言い切れないのが難しいところ。CX-5の運転支援システムはCX-60のものと比べると優れた完成度を誇っており、まるで運転がうまいドライバーが操作しているかのような自然なアシストを見せてくれます。
クルマそのものが高速走行向きなのはCX-60ですが、運転支援システムの出来の良さではCX-5の方が上です。このあたりは高速走行で運転支援システムを積極的に使う人かそうでないかで評価が分かれてくるポイントと言えます。

CX-5とCX-60を比較すると、街乗り重視で見ても、ロングラン重視で見ても、どちらにも強みと弱みがあります。自身の乗り方や使い方に合っているのがどちらか? その採用メカニズムや装備が選ぶための情報となりますが、まずは実車を見て、実際に乗り比べてみるのが一番と言えるでしょう。
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