新型CX-5で2637km!走ってみて感じたことは?

 今回、新型「CX-5」でロングラン試乗を行いました。向かう先は大分県にあるオートポリス。スーパー耐久第5戦5時間レースの取材のためです。東京からだと片道1200kmを超える場所になります。(※編集部注:スーパー耐久第5戦は2026年7月25~26日に開催されており、本取材は2026年7月28日の熊本地震が発生する前に、現地での取材撮影をおこないました)

 普通に考えれば飛行機で行き、現地でレンタカーを借りるのが常とう手段です。ただ筆者(雪岡直樹)はレース取材を数多く行っており、全国のサーキットを毎週のように駆け回っています。その移動として、機材を積載した上でクルマで現地に行くのが基本です。

 心配性のため、荷物が増えてしまい、キャリーケースに荷物が入りきらないこともしばしばあります。そんな時にクルマだと、大きな荷物でも気兼ねなく持っていけますし、現地での移動の自由度も上がります。

 そんなクルマの使い方をしていると、ロングランでの燃費性能、快適性、そして運動性能、さらに荷物の積載性や疲れた時の仮眠など、あらゆることが気になってきます。

今回お借りした新型マツダ「CX-5」は中間のGグレードの2WD(FFモデル)にEXパッケージが装備された車両。車両寸法は、全長4690×全幅1860×全高1695mm。車両重量1670kg

 今回、マツダCX-5を異例の1週間というロングでお借りして、トータル2637kmという距離を走破してきました。1週間お貸しくださったマツダさまには大いに感謝申し上げます。

  • エンジンはe-SKYACTIV G 2.5の直列4気筒2.5リッターで、最高出力131kW(178ps)、最大トルク237N・m(24.2kgf-m)。これに最高出力4.8kW(6.5ps)最大トルク60.5N・m(6.2kgf-m)のMHEVモーターの組み合わせ。 レギュラーガソリン仕様でタンク容量56L。燃費はWLTCモードで15.2km/L、市街地モードで11.7km/L、郊外モードで15.5km/L。高速モードで17.2km/L。最小回転半径は5.6m

 新型CX-5は、上からL、G、Sという3グレードが用意されており、Sグレード2WDモデルは330万円からという価格設定でも話題になっています。今回試乗したGグレード+EXパッケージの2WDは377万3000円という、今のご時世の中では比較的抑えられた、購入しやすい価格になっているのも注目点です。

 横浜にあるマツダR&Dセンターで車両を見た印象では、大きくなったな!と感じましたが、実際に室内に乗り込んでみると大きさによる取り回しのしづらさはありません。ボンネットが水平に前に伸びているのと、バンパー下方の膨らみが、見た目での大きさを感じさせたのかもしれません。

 シートポジションをあわせて、まず目に入ってくるのは12.9インチの大きな画面です(Lグレードでは15.6インチというさらに大きな画面になります)。全面タッチパネルとなり、ハザード、前後デフォッガー以外ほとんどの操作がタッチパネル操作方式になります。

 タッチパネルの感触も悪くなく反応も良い速さで対応してくれます。自分は意外と問題なく操作できましたが、画面下部にあるエアコンの操作部分や、メイン画面のアプリのアイコンや文字の大きさが小さく感じられる場面もありました。使い勝手を考えると、もう少し文字が大きくて良いのではないかとは思います。

  • SとGは12.9インチの「小さい」方のモニターサイズとなるが、それでも「大画面」感あり。G EXパッケージはシートやインパネがブラック×ホワイトの組み合わせとあり室内が明るい雰囲気に

 ナビは、今回からGoogleマップが標準となります。キーパッドの文字が若干小さく感じるのと、縦配列の50音図は大人になると意外に使わないため文字を探すのに苦労してしまいました。キーパッドで打ち込むより、新型CX-5を使いこなすには音声認識の方が良いかもしれません。滑舌の悪い筆者の発音でもかなりの認識率でした。

 このGoogleマップはスタンドアローンで動くので、自身のスマホを接続しなくても動作ができます。もちろんスマホを接続することで自身が普段使うコンテンツやアプリを動かすことも可能です。(走行中操作できない機能も一部あり)

 今回は5泊6日の長旅となるため、機材や着替えなどを入れた中×1、小×2のキャリーケース、リュックサックを持ち込みましたが、ラゲッジルームに余裕で収まりました。全長が伸びた分を後席とラゲッジルームに割り当てたという恩恵を早速しっかりと感じることができました。

  • 目指すは大分県にあるオートポリス。フェリーを利用したルート案内もあったものの、今回は全て陸路(高速道路)を利用して現地へ。荷物の搭載はシートを倒さずに、トノカバー以下の容量でもまだまだ余裕あり

ディーゼルエンジンはなくなったけど…2.5リッターガソリンエンジン+MHEVの燃費の実力は?

 さて、早速横浜のマツダR&Dセンターから出発した訳ですが、時間帯が夕方だったため首都高や第三京浜、そして東名高速とスタート直後から早くも渋滞にハマりました。

 そこで役立ったのがマツダ・レーダー・クルーズ・コントール(MRCC)とクルージング&トラフィック・サポート(CTS)の全車速追従機能と、時速40km未満で作動するハンズオフアシスト機能(G EXパッケージ、Lに標準装備)です。

 セットした速度で追従してくれるのはもちろん、渋滞時にハンズオフできる機能が新たに装備されたことで、リラックスして走ることができます。とはいいつつ、走行状況によりハンズオフが解除されることもありますし、車速が40km/h以上になると解除されるので、ステアリングに軽く手を添えながら進んでいきます。

  • 新型で一新されたステアリングスイッチの使い勝手もよく、渋滞時のハンズオフ機能は疲労度の軽減に大いに役立ってくれた

 東名高速の渋滞をクリアした後は、制限速度を守りながら、最新のADAS機能をフル活用して、アクセルから足を離してリラックスモードで走ります。ここでも新たに装備された車線変更アシスト機能が役立ちます。ウインカーレバーを操作して自動的に車線変更を行ってくれる機能を使い、スムーズかつ安全に車線変更を行い快適に走っていきます。

 すぐに夜間走行になっていき、大型モニターは視界に入ってまぶしいかな?と思っていましたが、しっかりと夜間モードで減光されることで、運転中でもまぶしさは感じません。高速での風切り音もほとんどせず、静粛性の高さを感じられます。

 高速道路でたまにある凸凹を通過した時に、若干クルマが横に揺さぶられる感じがしましたが、今回新型になって乗り心地をよくするためのサスペンションセッティングが、少し横揺れを感じさせる動きになるのかもしれません。それ以外は特に気になることもなく、安定した走りを見せてくれます。

 その後はたんたんとした走行が続くので、休憩ごとの区間燃費を示していきます。(区間燃費と平均燃費はモニター表示上の数字を記載)

〇横浜R&Dセンター〜刈谷PA(愛知県) 区間燃費16.2km/L 平均燃費15.2km/L
〇刈谷PA(愛知県)〜吉備SA(岡山県) 区間燃費18.2km/L 平均燃費16.6km/L 【43.50L給油】
〇吉備SA(岡山県)〜宮島SA(広島県) 区間燃費19.1km/L 平均燃費16.8km/L
〇宮島SA(広島県)〜壇ノ浦PA(山口県)  区間燃費19.2km/L 平均燃費17.2km/L
〇壇ノ浦PA(山口県)〜熊本県菊陽市ガソリンスタンド 区間燃費17.4km/L 平均燃費17.2km/L【28.00L給油】トータル 1165.9km

  • 各サービスエリアで休憩や給油を挟みながら一路西へ。区間燃費ではWLTCの高速モード燃費を大きく上回る19km/Lを超える場面も

 東名〜新東名〜新名神〜山陽道〜九州道と走り、熊本インターからすぐの菊陽のガソリンスタンドで給油を行いました。ここまで吉備SAで給油しただけで、合計1165.9km走行し2回の給油量の合計は71.5L。

 トータルでの満タン法だと16.3km/Lとなり、車載の平均燃費計との誤差も1km/L以下の差だったので、この結果はなかなか悪くない数値と感じました。

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