初心者からベテランまで1日たっぷり楽しめる「超お値打ちイベント」

 モータースポーツの経験が少なくても参加しやすいのが「ジムカーナ」と呼ばれる競技です。ジムカーナでは広場にパイロンが置かれ、参加者はそれに沿ってコースを正確に回りながらタイムを競います。

 正式な競技会ではライセンスはもちろん、車両の安全装備やドライバーの装備品など決められたルールがありますが、「MAZDA SPIRIT RACING GYMKHANA EXPERIENCE」ではモータースポーツのライセンスは不要、レーシングスーツも不要です。安全装備としてヘルメットとグローブ、長袖長ズボンは必要ですが、それらを準備すれば誰もが参加できるのです。

 筆者(雪岡直樹)は2026年6月21日、筑波サーキットのジムカーナ場(茨城県下妻市)でMAZDA SPIRIT RACING GYMKHANA EXPERIENCEを密着取材しました。

イベントに参加した皆さんと集合写真。初めてモータースポーツのイベントに参加するという人も非常に多かった

 このようなイベントは参加料が高そうなイメージがあるかもしれませんが、MAZDA SPIRIT RACING GYMKHANA EXPERIENCEはなんと1万2000円(税込み、以下同様)! さらにレディース割、マツダ車割、初参加割、紹介割があり、すべてを満たすとなんと8000円で参加できてしまうのです。

 この料金表を見て「マツダ車割?」と思った人も多いでしょう。協賛としてマツダが関わっていますが、参加車両については他メーカーでも可能というのがこのイベントの魅力。初心者も含めて裾野を広げ、モータースポーツを盛り上げていきたいという思いが伝わってきます。

  • マツダに限らず、さまざまなメーカーや車種で参加できるとてもフレンドリーなイベント

 今回60台の参加申し込みはいっぱいになり、初めて参加をする人や他メーカーのクルマもたくさん。ナンバー付きならばどんな車両でも参加でき、クラス分けもしっかり行われるので、不安に感じることはないでしょう。

 そもそもジムカーナは1台ずつコースインし、自分のタイムを縮めていくことが第1の目的です。その上で、自分自身と、そこからライバルとタイムを競い合っていくのが上達のコツとも言えます。

 お値打ちなイベントのため、自分たちで順番にコースをただ走っていくだけ……と思われるかもしれません。しかしそんなことは全くなく、指導してくれるアドバイザーが豪華なのもこのイベントのすごいところです。

  • 河本晃一選手(左)、猪爪杏奈選手(中央)、山野哲也選手(右)とアドバイザー陣も豪華。終日とても明るくフレンドリーに対応してくれるのもこのイベントの魅力的なポイントだ

 その面々とは、スーパーGTやスーパー耐久でチャンピオンとなり、今なお全日本ジムカーナでもチャンピオンを獲得し続けている山野哲也選手、TCRジャパンでチャンピオンとなりスーパー耐久でも活躍し、今シーズンは全日本ジムカーナにも参戦している猪爪杏奈選手、そしてこのイベントの名物ドライバーでありMCを務める、全日本ジムカーナでチャンピオンも獲得している河本晃一選手です(各地イベントによりアドバイザーは変更)。

 イベントはまず、コースの慣熟歩行から始まります。

  • グループに分かれて、各アドバイザーから走行のポイントを直接聞きながらコースを覚えていく。ちなみに山野選手は、本番の大会前にはコース上を自ら「走って」運転のイメージをつかむそうだ

 ジムカーナ場は広場にパイロンが並ぶだけで、どのように走ればよいのかわかりにくいこともあります。そのため、まずはコースを覚えるために歩いてパイロンの順番を覚えます。その際はアドバイザーも一緒なので、どのようなラインで走っていき、どのくらいハンドルを切るのか、どのくらいアクセルやブレーキを踏むのかなど、プロのドライバーから直接アドバイスをもらえます。

 その後、実際にジムカーナ体験が始まります。午前中は走行に慣れることをメインにした練習です。

  • スポーツカーだけでなく、軽自動車やコンパクトカー、ワゴンやSUVなど多種多彩な車両のジムカーナアタックが見られるのも楽しい

 最初は参加者自らが体験走行します。次はアドバイザーに自分のクルマを運転してもらう、または隣に乗ってもらって、どのような走りをしたら良いのかを学び、3本目にそれらを踏まえて再び自分の運転で走行し、タイムを計測していきます。

  • 「まつだのニュース」スタッフも、今回自らの愛車を持ち込んで参加。同乗体験では山野選手に運転してもらい、ブレーキの鋭さと滑らかさ、パイロンへの寄せやサイドブレーキの使い方の巧みさなど、自分とは全く「次元の違う」驚異的な走りを体験でき非常に勉強になった

 コース自体は1分にも満たない走行時間ですが、そのなかにはアクセルを踏む、ブレーキを踏む、ステアリングを切り込んでいくという3つの動作が重なりながら、走る・曲がる・止まるという運転の基本動作が何度も行われていきます。

 アクセルやブレーキを踏む量、ステアリングを切り込む量によってタイムは大きく変動して、ジムカーナ競技の奥深さを体験できます。

 午前中に3本走行したことで、自分のクルマのポテンシャルも分かりましたし、参加者の「こんなにも動くし速く走れるんだ!」という声を聞くことができました。

  • 自らの愛車をプロドライバーに運転してもらい、その走りを体感しながら直接アドバイスをもらえるのはとても貴重な体験。そのイメージを生かし、3本目は大きくタイムを縮める人が多かった

 お昼休憩を挟み、アドバイザーによるデモランも行われました。異次元なクルマの操作を見て驚くと同時に、こんなに走れるのかということにも気づかされます。

  • メディア耐久用のロードスターNR-Aを使用した、アドバイザー3人による「本気」のジムカーナタイムアタック対決には参加者も大注目。タイヤ的に不利な3番目ながら、山野選手が見事にベストタイムをたたき出し、会場も大いに盛り上がった

 午後はジムカーナ競技会の「本番体験」ということでコースの難易度がアップ。競技会と同じくパイロンに接触した場合のペナルティーが設定されたほか、ゴールラインを越えて規定の範囲内に完全静止しなくてはならないという、競技会のルールにのっとり進められていきます。

 練習走行を行った後に本番走行を2本実施。どのような操作をしたら速く走れるのか、クルマが持つ機能をどう生かすかなど試行錯誤してタイム計測する姿が見られました。

  • 開会式では雨だったものの、午後から天気が回復して路面状況も完全ドライに。刻々と変わる路面コンディションに合わせて参加者はタイムを縮めていく

 1日のなかで走行は6本ですが、「たったの」6本ではなく「充実した」6本の走行を終えて閉会式に臨みます。

 午後の競技会はタイム計測をもとにクラスごとの順位も出るため、上位の参加者にはクリスタル製のトロフィーも用意され、表彰式も開催。また、参加者全員に自らの愛車の走行写真が盾入りでプレゼントされました。

 さらにマツダといえば広島、広島といえばもみじ饅頭(まんじゅう)ということで、マツダとにしき堂がコラボした「にしき堂×MAZDA特製饅頭」も、アンケートへ回答するとプレゼントされるという、走った後にもうれしいお土産が盛りだくさんに用意されました。

  • にしき堂とマツダのコラボ商品は非常に人気が高く、このイベントに参加された人のひそかな(?)楽しみのひとつになっているとか

 アドバイザーの山野選手にこのイベントについて聞いてみると「一般道で普通に走っていると、停車状態からアクセルを全開にする機会はなかなかありません。しかしこのイベントでは1速でアクセル全開、そこから100km/h近くまで速度が出ることもあります。フル加速というものを存分に味わうこともできますし、そこからブレーキをして、コーナリングに入っていく。ある意味、自分自身でジェットコースターを運転しているような感覚も味わえます。その上で徐々に慣れていって、タイムも上がっていく。つまり自分の運転がうまくなっている。1日のなかで運転が上達するにはもってこいのイベントです」

「ジムカーナという速度域もそれほど高くないなかで、アクセル・ブレーキを踏む量、ハンドルを回すという基礎操作を学ぶにはもってこいです。それらの運転操作ももちろんですけど、このイベント自体も雰囲気も良いですし、マツダというメーカーがしっかり見てくれる。そしてお土産ももらえる。イベントとして最高だと思います」と語ってくれました。

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PHOTO GALLERY【画像】初めての人にもバッチリ!ベテランの人もしっかり!楽しめるお土産たっぷりな楽しすぎるジムカーナイベント(60枚)