CX-60ディーゼルマイルドハイブリッドの基本性能と特徴 1kmあたりの走行コストはいくら?

 CX-60・XDハイブリッド・トレッカーのパワーユニットは、直列6気筒3.3リッタークリーンディーゼルターボに、マイルドハイブリッドを装着したものです。そしてCX-60のディーゼルマイルドハイブリッドに組み合わせられる駆動方式は4WDのみです。

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本記事でフォーカスを当てる「CX-60」の特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」(XDハイブリッド・トレッカー)

 CX-60・XDハイブリッド・トレッカー・4WDのWLTCモード燃費は、CX-60の中で最もよい21.4km/L。本記事では、この数値を基にして走行コストや1回の給油で走れる距離を試算します。

 ディーゼルが使う軽油の価格は、レギュラーガソリンよりも10円~15円程度安いです。レギュラーガソリンの価格が160円/Lで、仮に軽油を15円差(145円/L)として計算すると、CX-60ディーゼルマイルドハイブリッド搭載車の1kmあたりの走行コストは約6.8円(走行コストの表記は四捨五入・以下同)に収まります。

 しかもディーゼルマイルドハイブリッドの動力性能は、最高出力が254馬力(3750回転)、最大トルクは5リッターの自然吸気ガソリンエンジンに相当する56.1kgf・m(1500〜2400回転)に達します。燃料代は安く、動力性能は高いのです。

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「CX-60」のライバル5車種と「燃料1Lあたりの走行コスト」を比較してみた

 ライバル車はどうでしょうか。新型になった「RAV4」は、2026年1月時点では、直列4気筒2.5リッターエンジンを使ったハイブリッドのみを搭載しています。パワーユニットは後輪をモーターで駆動するE-Fourだけです。グレードは現時点ではアドベンチャーとZです。

 そしてRAV4ハイブリッドアドベンチャー・4WDのWLTCモード燃費は22.9km/L。レギュラーガソリン価格が約160円/Lですから、1kmあたりの走行コストは約7円です。

 つまり最大トルクが5リッターガソリンエンジンに相当するCX-60ディーゼルマイルドハイブリッドの方が、1kmあたりの走行コストはRAV4ハイブリッドよりも安いのです。

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「ハリアー」はどうでしょうか。直列4気筒2.5リッターハイブリッドを搭載する4WDと比べます。ハイブリッドZ・E-FourのWLTCモード燃費は21.7km/Lで、1kmあたりの走行コストは7.4円です。RAV4ハイブリッドアドベンチャー・4WDよりも高いです。

 プレミアムブランドのレクサス「NX」も、CX-60のライバル車に含められます。直列4気筒2.5リッターハイブリッドを搭載する標準仕様の4WD(NX350h)は、WLTCモード燃費が21.6km/Lです。この数値はハリアーハイブリッド4WDに近いですが、使用燃料がプレミアムガソリン(ハイオク)で、1Lあたりの価格はレギュラーガソリンに比べて約10円高いです。つまり約170円/Lで計算するため、1kmあたりの走行コストは7.9円に高まります。

 このほか設計の新しいSUVには「フォレスター」もあります。水平対向4気筒2.5リッターエンジンを使ったストロングハイブリッドのS:HEVで、全グレードが4WDを搭載しています。売れ筋グレードになる上級のプレミアムS:HEV・EX・4WDのWLTCモード燃費は18.4km/Lですから、1kmあたりの走行コストは8.7円です。2.5リッターエンジンの搭載で動力性能に余裕がありますが、算出結果を見る限り、燃費性能はあまり良いとは言えません。

「エクストレイル」は、直列4気筒1.5リッターターボが発電機を作動させるe-POWERを搭載しています。4WDのG・e-4ORCEのWLTCモード燃費は18.1km/Lですから、1kmあたりの走行コストは8.8円です。この走行コストはフォレスターのS:HEVよりもよりも少し高いです。

 以上の車種を走行コストが少ない順に並べると1位はCX-60です。5リッターの自然吸気エンジンに相当する動力性能を発揮して、なおかつ1kmあたりの走行コストを6.8円に抑えました。燃費性能も強豪のハイブリッドに比べて優れています。

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 2位はRAV4の7円、3位はハリアーの7.4円、4位はNXの7.9円です。5位はフォレスターの8.7円、6位はエクストレイルの8.8円と続きます。CX-60は直列6気筒3.3リッターディーゼルの搭載で、走りのイメージが強いですが、実際はハイブリッドよりも燃料代が安いです。

 さらにいえば、CX-60のディーゼルは、ハリアーと比較して1kmあたりの燃料代が約8%安いです。エクストレイルに比べると約23%も節約できます。

「1回の給油で走れる距離」をライバル車と比較してみた

 そしてCX-60は燃費性能が優れ、なおかつ燃料タンクも58Lと大きいため、1回の給油でWLTCモード燃費によると1241kmを走行できる計算になります。(走行距離はあくまで計算上の数値・以下同)

 ちなみに最近は給油所(ガソリンスタンド)が減り、2024年度末の時点で、全国に約2万7000カ所です。1994年度末の6万カ所以上に比べると、半数以下に減りました。

 CX-60のディーゼルマイルドハイブリッドは、1回の給油で1200km以上を走れるため、特に給油所が乏しい地域のユーザーにはメリットが大きいです。長距離ドライブに出かけた時も、ほとんど給油の心配をせずに走行できるから安心です。

実際の航続距離や燃費は走行条件によって異なるが、CX-60 XDハイブリッド・トレッカーのWLTCモード燃費を基にすれば、東京から九州まで無給油で走れる計算になる

 ただしほかの車種も、1回の給油で走れる距離は相応に長いです。今回取り上げた車種は、CX-60以外はすべてハイブリッドで、燃料消費量を抑えているからです。

 今回取り上げたSUVの中で、1回の給油で走れる距離が最も長い車種はRAV4で、55Lの燃料タンクを搭載して1260kmを走行できます。2位は前述のCX-60で、58Lの燃料タンクを搭載して1241kmです。1位とは僅差です。

 3位はハリアーで、同じく55Lの燃料タンクを搭載して1194kmを走れます。4位はレクサスNXで55Lの燃料タンクにより1188kmを走れます。

 5位はフォレスター。WLTCモード燃費は18.4km/Lなので、今回取り上げた車種ではあまり良くないですが、燃料タンクが63Lと大きく1回の給油で走れる距離を1159kmに伸ばしました。6位はエクストレイルで、55Lの燃料タンクを搭載して996kmを走行できます。

※ ※ ※

 以上のようにCX-60のディーゼルマイルドハイブリッドは、動力性能が優れ、燃料代はハイブリッドよりも安く、1回の給油で走れる距離は長いです。さまざまなユーザーにとって、メリットの多いSUVであることがわかります。

動力性能が高く、走行コストにも優れるCX-60のディーゼルマイルドハイブリッドモデル。1回の給油で走れる距離や走行コスト(燃費)も加味して、自身に最適な1台を選んでみては?

※走行コストや1回の給油で走れる距離は、カタログに記載されたWLTCモード燃費を基に算出しており、実際の数値は走行条件によって変動します。また、燃料価格は2026年1月時点の数値を基にしており、今後の市況や地域によって変動する場合があります。

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