「実際の燃料代」で比較すると…ディーゼルって、ありかも!
日本車で今、特に注目されているカテゴリーが、全長を4500mm以下に抑えたコンパクトSUVです。フロントマスクに厚みを持たせた外観はカッコ良く、ボディの上側はワゴンふうのデザインで車内も広々。その一方コンパクトで運転しやすく、低燃費で価格も割安です。
>>マツダのコンパクトSUV「CX-30」について詳しくはこちら

人気も高く、新車として売られる小型/普通乗用車の30~40%を占めています。特にコンパクトSUVは、実用的で価格が割安ですから、多くのユーザーに支持されています。
なかでもCX-30は、クルマ好きのあいだで高く注目されています。その最も大きな理由は、直列4気筒の2リッターガソリンエンジン+マイルドハイブリッドのほか、1.8リッターのクリーンディーゼルターボエンジン(SKYACTIV-D)を搭載したモデルがあるからです。

CX-30に搭載される1.8リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボの動力性能は、最高出力が130馬力(4000回転)、最大トルクが27.5kg-m(1600~2600回転)に達します。後者の数値は2.7リッターのガソリンエンジンと同等で、実用域の1600~2600回転で発生します。
そのために街なかから高速道路の巡航まで、さまざまな場面で動力性能が力強く感じられます。アクセルペダルを深く踏まなくても十分に性能を発揮するため、運転しやすいメリットもあります。

このようにクリーンディーゼルターボはパワフルで、燃費性能にも優れています。CX-30の2WD仕様では、WLTCモードの燃費が20.2km/Lと、ガソリンのマイルドハイブリッドの16.2km/Lを大きく上回ります。
しかもディーゼルエンジンが使う軽油はレギュラーガソリンよりも安価。2026年2月中旬の調査では、軽油の平均価格は1リッターあたり約144円です。レギュラーガソリンの約156円に比べて、1リッターあたり12円も安いのです。
つまりディーゼルエンジンは、動力性能が高いながら燃料消費量は少なく、さらに軽油価格も安いのです。メリットの多いエンジンといえるでしょう。
>>コンパクトSUV×ディーゼルってありかも?CX-30の見積もりシミュレーションをしてみる
CX-30のライバル車種と「燃料1Lあたりの走行コスト」「満タン航続距離」を比較!
しかしながら今は、ディーゼルエンジンが少数派になりました。今なお高効率なディーゼルエンジンを追求する国産メーカーはマツダだけで、ほかのメーカーはガソリンエンジンを使ったハイブリッドに力を入れています。
そこで、CX-30にクリーンディーゼルターボを搭載したXDドライブエディション・2WD(336万500円。税込み、以下同)と同サイズのハイブリッド車・2WDを比べ、1km走行するのにいくらかかるのか、航続距離はどのくらいかを調べてみましょう。

まず、トヨタのカローラクロスハイブリッドZ・2WD(343万円)は、WLTCモードで燃費が26.4km/Lです。レギュラーガソリン価格は約156円/Lですから、カローラクロスハイブリッドZ・2WDの1kmあたりの走行コストは約5.9円です。
CX-30 XDドライブエディション・2WDは、WLTCモードの燃費が前述の20.2km/Lで、軽油価格は約144円/Lですから、1kmあたりの走行コストは約7.1円。カローラクロスのハイブリッドに比べて少し高いですが、CX-30のクリーンディーゼルターボは、実用回転域を中心に動力性能も上回ります。
燃料タンク容量は、カローラクロス・2WDが36Lですから、満タンで走れる距離は約950kmです。一方のCX-30・2WDは51L。この余裕から、航続距離は約1030kmに達します。
ちなみにWLTCモードの燃費は、燃料タンクを満タンにして計測します。したがって容量の大きな車種は車両重量が増えて不利になります。つまりCX-30は、大容量の燃料タンクによって不利な条件ながら、20.2km/Lを達成したことになります。CX-30は燃費数値よりも実用性を重視したクルマなのです。
次はホンダのヴェゼルハイブリッド、e:HEV RS・2WD(374万8800円)を取り上げます。WLTCモードの燃費は25.4km/Lですから、1kmあたりの走行コストは約6.1円です。ハイブリッド車とはいえ、CX-30 XDドライブエディション・2WDと比較して1円しか差がありません。
ヴェゼルの燃料タンク容量は40Lですから、満タンで走行できる距離は約1016kmです。CX-30の1030kmにはわずかに劣ります。

スバルのクロストレックも全長が4500mm以下のコンパクトSUVです。ここでは、水平対向4気筒2リッターエンジンを使ったマイルドハイブリッドを搭載するe-BOXERリミテッドスタイルエディション・2WD(335万5000円)を取り上げます。
WLTCモードの燃費は16.4km/Lですから、1kmあたりの走行コストは約9.5円です。CX-30 XDドライブエディション・2WDは約7.1円ですから、CX-30の方が1kmあたり2.4円安いです。クロストレックの燃料タンク容量は48Lですから、満タンで走行できる距離は約787kmです。
※ ※ ※
以上より、1kmあたりの走行コストは安い順に、カローラクロスが5.9円、ヴェゼルが6.1円、CX-30が7.1円、クロストレックが9.5円となります。
燃料満タンで走行できる距離は、CX-30のディーゼルモデルが1030kmと最も長く、2位はヴェゼル e:HEV RS・2WDの1016km、カローラクロス・2WDが950km、クロストレックマイルドハイブリッド・2WDが787kmと続きます。
このようにCX-30のディーゼルモデルは、1kmあたりの走行コストが同サイズのハイブリッド車に迫るほど安く、それでいて動力性能は上回り、満タンで走行できる距離は圧倒的に長いのです。
運転が楽しく、しかも経済的で、給油回数も抑えられる使いやすいコンパクトSUVといえるでしょう。
※走行コストや1回の給油で走れる距離は、カタログに記載されたWLTCモード燃費を基に算出しており、実際の数値は走行条件によって変動します。また、燃料価格は2026年2月時点の数値を基にしており、今後の市況や地域によって変動する場合があります。



