人気ステーションワゴンとなるスバル「レヴォーグ」の残価率はどれくらい?

 スバル「レヴォーグ」は、2020年に2代目へとフルモデルチェンジをおこない、2021年7月現在でも人気を誇っています。
 
 クルマを購入する際、「現金一括払い」「分割払い」「残価設定ローン」などいくつかの購入方法が存在します。
 
 なかでも主流となりつつある残価設定ローンでレヴォーグを始めとするスバル車を購入する場合、どのような残価率が設定されているのでしょうか。

ステーションワゴンのなかでも高い人気を誇るスバル「レヴォーグ」の残価率は果たしてどれくらい?

 基本的に、残価設定ローンは将来の買取額をメーカー(販売店)が保証し、ユーザーは車両本体価格からその買取額を差し引いた金額分を支払うという仕組みです。

 この「将来の買取額」を「残価」といい、新車価格に対する残価の割合を「残価率」と呼びます。

 一般的には、3年後の残価率は50%前後、5年後では30%前後であることが多くなっていますが、この数字は将来的な中古車市場でのニーズによって設定されるため、人気車種ではより高く、不人気車種ではより低くなります。

 残価率は基本的に車種ごとに設定され、一定期間ごとに見直しが図られます。また、グレードやオプションによって変化する場合もあります。

 実際に残価設定ローンを利用すべきかどうかは、個々人の状況によるため一概には判断できませんが、「残価率」を知ることは将来の下取り額を知る目安にもなるため、残価設定ローンを利用しないユーザーにとっても多くのメリットがあるといえます。

 では、古くから根強いファンが多いスバルは、近年、「アイサイト」に代表される安全装備や運転支援機能でもライバルをリードしてきました。そんなスバル車の残価率はどのようになっているのでしょうか。

 スバルでは、3年(34か月)と5年(58か月)の2パターンでの残価設定ローンが利用可能となっています。

 筆者(Peacock Blue K.K.)の調査において、3年後の残価率がもっとも高いのは、「レヴォーグ」の57%となっており、「2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞や高度な運転支援システムとして「アイサイトX」などの先進技術を搭載することなどが評価されていると考えられます。
 
 また、5年後の残価率も43%と高水準を維持しており、ユーザーにとってはお買い得感の高い車種といえそうです。

 次点は「インプレッサ」と「XV」で3年後の残価率は51%。インプレッサは5年後の残価率が37%と比較的高めに設定されていますが、XVはさらに高く、39%となっています。

 わずかな差ではありますが、SUV人気の高さを反映している結果といえるかもしれません。

 また、「フォレスター」は2021年6月14日に大幅改良モデルの先行予約を開始し、同年8月の正式発表を控えているため、現在は一時的に販売を終了しています。

 そのため、執筆時点では、大幅改良モデルの価格や詳細が未確定なことから、3年/5年の残価率が分かりません。しかし、スバルの主力SUVだけに、どれほどの残価率が設定されるかが注目です。

 一方、OEM系の車種は全体的に低く設定されており、ダイハツの軽自動車「タント」のOEM車「シフォン」に限っては、3年46%/5年33%と比較的高めですが、同じくダイハツのハイトワゴン「トール」のOEM車である「ジャスティ」は、3年40%/5年26%とかなり低い残価率となっています。

 車種のラインナップが少ないスバルですが、その分根強い人気の車種が多く、残価率も健闘していることがうかがえます。

※ ※ ※

 残価率は概ね3か月ごとに見直しがおこなわれます。

 また、販売店や地域によって異なる場合もあるので、ここで紹介した数値は目安としてとらえ、実際の購入時にはスバルの販売店で確認すると自分の希望する車種/グレードの残価率が分かります。

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