シニアも運転する機会が増えた現代にインプレッサを勧める理由
乗用車が本格的な普及をしてから約60年が経過して、今では60代以上のシニアでもクルマを日常的に使います。
自分で運転することはアクティブで喜ばしいことですが、シニア層を両親にもつ30〜40代としては、親のカーライフに不安を感じることもあるでしょう。60代以上になると体力が衰えたり、運転ミスをしたりする可能性も高まるからです。
特に親が自分と離れた地域に住んでいる場合、日常的にどのような運転をしているのかが分かりにくく、不安感が増してしまう人もいるでしょう。「親にはなるべく安全なクルマに乗ってほしい」。そんな思いを抱く人たちが、シニア世代になった親に勧めたくなるであろうクルマがSUBARU「インプレッサ」です。
実はSUBARUの前身は航空機メーカーです。航空機はちょっとした操作ミスや判断ミスが大事故につながってしまう乗り物です。だからこそスバルは「そもそも事故を起こしにくい」クルマづくりを目指し、古くから安全性を追求してきました。
そして、今回紹介するインプレッサのSTというグレードは、FF(前輪駆動)の場合で消費税込み272万2500円〜というお買い求めやすい価格設定ながら、充実した安全性能(※詳しくは記事後半で)を備えています。
国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が一体となって実施する自動車安全性能評価「JNCAP」で、2023年度に最高得点の車種のみが受賞できるファイブスター大賞を獲得しているのです。
また、インプレッサは、東京都や大阪府をはじめとする都市部よりも、日常生活の中でクルマを使う頻度の高い地域を中心に人気を得ているというデータがあります。インプレッサが好調に売れている地域では、住んでいる人たちの平均年齢も全般的に高いそうで、つまりインプレッサは、若年層や中年層に加えて、シニア層にも高い販売実績があるのです。
では、インプレッサがシニア層になぜ人気があり、なぜシニア層にオススメなのか? その理由を探るため、60代の夫婦と、その息子さん、お孫さんの4人にインプレッサに試乗してもらい、日帰りの小旅行で確かめてもらいました。
出発時、お孫さんを後席のチャイルドシートに座らせましたが、インプレッサは後席も広いためスムーズに着座できました。筆者(カーライフジャーナリスト・渡辺陽一郎)の見たところ、身長170cmの大人4人が乗車した時でも、後席に座る乗員の膝先空間は握りこぶし2つ半ほどの余裕があります。
インプレッサのSTグレードは全長が4475mm、全幅が1780mm、全高が1480mm。インプレッサに限らず、SUBARU車は車内が広い印象があり、全長4500mm以下かつ全高1550mm以下で一般的な機械式駐車場に入る5ドアハッチバックの中では、SUBARU車は日本で売られている他社の5ドアハッチバックと比べて車内が広いです。
「こういった点は実際に乗ってみないとわからない箇所なので、積極的にディーラーなどでチェックしてみようと思います」と親御さん夫婦は語りました。
その広さのため、お孫さんをチャイルドシートに座らせる時の使い勝手も優れています。後席側のドアに十分な開口面積があり、ドアの開口角度が大きいことも、乗降性を向上させている理由です。
お孫さんが足をバタつかせても、その足が前席の背面を汚すことがないくらい、後席の空間が広いのです。
さらに後席側のドア下部を見ると、しっかりした「リヤドアキャッチャー」の金具が装着されていました。この設計により、側面から衝突された時にドアが車室内にめり込んでしまうのを防ぎ、安全性を一層高めています。
荷室の使い勝手も良好です。荷物を収納した時の感想をお母さんに尋ねると「荷室が(リヤゲートによって)大きく開き、床の高さも適度だから、重い荷物でも出し入れしやすいです」とのことでした。
パワフルな走りと扱いやすいサイズ感はドライブの疲労を軽減させる!
運転はまず息子さんが行いました。感想を尋ねると「インプレッサはSUBARU WRXのようなスポーツモデルではありませんが、家族4人で乗車しても加速性能に余裕があって運転しやすいです。最近のクルマにしてはコンパクトなボディサイズですが、高速道路の直進安定性も優れています。街中を走っても楽しいです」とのことです。
ひと通り息子さんが運転をしたあと、休憩のタイミングでシニア世代のお父さんへ運転を交代しました。
お父さんが乗り込むと「まず乗降性がいいですね。昔のクルマよりも座る位置が適度に高く、乗り降りする時の腰の上下移動が少ない。ドアも大きく開きます」と早速、気に入った様子です。
運転席に座った印象も聞いてみたところ、「メーターがクッキリとしていて見やすいです。最近は細かな文字が見にくくなりましたが、インプレッサなら心配ないです。
カーナビやエアコンのスイッチも適度な位置に配置されているから操作しやすい。各部の造り込みも上質です。ペダルが足を自然に伸ばした位置にセットされているので、踏み間違いも起きにくいと思います」と話します。
ちょうどこの時、外にいたお孫さんが前席の夫婦に向かって「おじいちゃん! おばあちゃん!」と手を振りました。運転席に座ったお父さんからでも背の低い2歳の孫娘の姿がしっかりと見えて、お互いに手を振ることができました。
これはフロントウインドウに加えて、サイドウインドウの下端が低いことや三角窓が装備されていることから、前方や側方の視界が優れていることを示しています。SUBARUはそもそも事故を起こしにくいクルマづくりとして、「0次安全」を提唱しており、視界や運転姿勢など、「事故が起きてしまう前の安全性」も重視しています。
いくら死角を補うモニター類を充実させても、ボディスタイルなど基本的なクルマ造りが未成熟では、本当に安全なクルマは開発できませんが、SUBARUはこの点にもこだわっています。かわいい孫の姿がよく見えることは、周囲の人たちに対する優れた安全性の証しです。
そして周囲の人たちに対する安全という観点から、歩行者保護エアバッグも注目されます。バンパーに装着されたセンサーは、歩行者と車両の衝突を検知すると、エアバッグがボンネットとフロントウインドウのAピラー付近で展開して歩行者の頭部を保護します。
SUBARUでは、この機能をインプレッサをはじめとする主要車種で、全グレードに標準装着しています。
インプレッサは、搭乗者の安全を守る車内の8個を含め、車内外で9個ものエアバッグを搭載しており、搭乗者はもちろんのこと、クルマの周囲にいる人の安全にも抜かりがないのです。
しばらく走った後、お父さんにインプレッサの印象をたずねると、「走りの良さ」を指摘しました。
「エンジンの回り方、乗り心地など、いろいろな機能がスムーズです。ステアリングホイールのサイズや操作した時の重さもちょうど良い。(交差点を左折しながら)フロントウインドウとサイドミラーの間に三角窓があるので、斜め前方も見やすいです。運転して体になじむように感じます」
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