スバル 「レヴォーグ」の使い勝手を2人のサイクリストが検証した
2020年10月にフルモデルチェンジして2代目へ進化した、スバル「レヴォーグ」が大好評です。販売も好調で、このところ街でも見かける機会がグッと増えてきました。
また、その完成度の高さから2020年冬には“その年のクルマ”を決める日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、何を隠そうその選考委員を務める筆者(工藤貴宏)もレヴォーグに票を投じた一人です。
今回、そんなレヴォーグをパートナーに自動車ニュースサイト「くるまのニュース」の編集者であり、ガチのサイクリストである松田さんと一緒にサイクリングへ出かけ、その魅力を改めて探ってみました。
ミドルサイズのステーションワゴンに自転車2台が積める驚きの積載性
まず驚いたのはその積載性能です。自転車を運ぶ際はルーフキャリアを使って屋根の上に積む方法もありますが、雨や風などによる影響や防犯面、そして積み下ろしのしやすさなどを考えれば車内に積載するほうが多くのメリットがあります。
そう考えたとき、クルマの荷室に自転車を立てて積めるか否かはサイクリストにとって重要なポイントと言えるでしょう。
レヴォーグのようなミドルサイズのステーションワゴンやSUVでも、後席を倒せばすべてのクルマに自転車(前輪とサドルを外した状態)を2台積めるとは限りません。
しかし、レヴォーグは54サイズという比較的大きなロードバイクでも2台を積載することができました。これには筆者だけでなく、自転車積載には一過言ある松田さんも驚きを隠せなかったようです。
後席の折り畳みはワンタッチで可能、奥行きは約2メートルもある
参考までに、レヴォーグの荷室フロア長はリヤシートを展開した状態で1070mm。容量にして492Lあります。
もちろん自転車を積むためには後席を折り畳む必要がありますが、レヴォーグはそこについても秀逸です。車両後方のトランクルームから手の届く位置にあるリモコンレバーを操作するだけのワンタッチで後席が折り畳まれ、床面はフラットなうえ後席背もたれは左右と中央が独立した40:20:40の3分割だから機能的です。
その状態の奥行きは約2m(前席のスライド位置により異なる)もあり、大人2人がゆったり横になって寝られるほどの広さです。さらに床から天井までの高さだってしっかり確保しています。そんな大空間のおかげで、前輪とサドルさえ外せば自転車2台を立てて積むことができるというわけです。
床下にも69Lの収納スペース 優れた積載性は細やかな作り込みに現れる
荷室の利便性といえば、床下の広さと仕掛けにもビックリです。
まず、床下には外したトノカバー(標準装備)を収納可能。自転車を積む際はトノカバーを外すことになるので、この配慮は嬉しいです。
そして目を見張るのが床下収納空間の広さです。ここには機内持ち込みサイズのスーツケースが楽に収まるのだから驚かずにはいられません。深さは約30cmあり、容量は先代の1.7倍にもなる69L。工具やフロアポンプなど、サイクリングに必要なアイテムもここにしまえるのです。
また、バッグなどをここに入れることで車外から除かれても荷物の存在が見えなくなるのも防犯面からメリットがあると言えそうです。
それでは、自転車2台を積み終えたところでサイクリングスポットへ向けて出発しましょう。
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