話題の「乗り味」はどうなの? 今買うなら「素のディーゼル」が良い?
さて、2つ目に感じたのは乗り味の違いでした。
もしかすると「CX-60は乗り心地があまりよくない」という話を聞いたことがあるかもしれません。
特にマイルドハイブリッドモデルは、荒れた路面で車体が揺すられる感覚を覚えるシーンがあるのは事実です。
しかし今回、モーター無しのディーゼルに乗って安心したのは車体の動きに滑らかさが増し、乗り心地に落ち着きがあることです。
これは朗報と言っていいでしょう。
また、マイルドハイブリッドやPHEVで感じられた駆動系のギクシャク感(モーターとの接続や切り替えに関連すると思われる)が払拭され、パワートレインが滑らかになっていたことも報告したいポイントです。
そこを気にするのであれば、現時点では「あえてモーター無しを選ぶ」のもいいと思います。
ただ、今後は年次改良などで熟成され、モーター付きモデルでも駆動系のギクシャク感は消えていくことでしょう。
もしかすると、モーター付きモデルはその時が「買いのタイミング」となるのかもしれません。
というわけでやっと乗ることができたモーター無しディーゼルについて一言でまとめると、伝えたいのは「素のディーゼルで十分に満足できる」ということ。
確かに、低回転から中回転域にかけての加速の伸びやかさや燃費、そしてモーター付きモデルでしか味わえない上級仕様内装の魅力があるのは事実です。
しかし、モーターがなくてもパフォーマンスも燃費も優れ、車両価格とのバランスや乗り味とパワートレインの滑らかさを考えると、現時点でのイチオシはモーター無しディーゼルの「XDグレード」といえそうです。