トヨタ スプリンタートレノハッチバック解説

スプリンタートレノは、トヨタが1983年から2000年まで発売したクーペです。

走行性の高さを追求したFR車として登場し、高性能モデルとして「雷鳴」という意味を持つ「トレノ」の名を冠しています。FR車特有の加速感とコーナリング性能の高さは一定数のファン層から支持されており、初代モデルの発売から35年以上経過した現在でも根強い人気を博しています。

歴代モデルの中でも1983年から1987年に発売されたスプリンタートレノAE86型は、通称「ハチロク」と呼ばれています。1995年から連載されていた漫画「頭文字D」で主人公が乗っていた車であり、同作品の人気に伴ってAE86型の中古車人気が上がるという現象も一時期見られました。

ボディタイプは2ドアノッチバックと3ドアハッチバッククーペの2種類で、リトラクタブル式ヘッドライトが採用されていることが特徴です。ボディサイズは全長4255mm、全幅1625mm、全高1325mmとなっています。1986年に発売されたブラックリミテッドモデルでは、フロントシートに「APEX」の文字が刺繍されているほか、パワーウィンドウを標準装備していることが特徴です。

スプリンタートレノのパワートレインは1.6リッターDOHCと1.5リッターOHCの2種類で、出力はそれぞれ130PS、83PSです。耐久性に優れた4A-GEエンジンを搭載しており、高回転型でチューニングしやすい車両であることが特徴となっています。

現在のスプリンタートレノの中古車価格は、平均36.8万円となっています（2020年4月調べ）。比較的手ごろな価格で入手できますが、発売終了から20年が経過していますので状態の良い車両を見つけたら入手することをおすすめします。